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川崎F3発4強!リーグ戦とのダブル連覇へ前進 MF脇坂が全得点絡む「自信を持ってプレーできている」

[ 2021年10月28日 05:30 ]

天皇杯準々決勝   川崎F3-1鹿島 ( 2021年10月27日    等々力 )

<川崎F・鹿島>前半、相手のオウンゴールで得点し喜ぶ(左から)脇坂、マルシーニョ、旗手ら(撮影・西海健太郎)
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 準々決勝4試合が各地で行われ、前年度優勝の川崎Fはホームで鹿島に3―1で快勝した。MF脇坂泰斗(26)が2―0の後半6分に左足ミドルを決めるなど、全得点に絡む活躍。リーグ戦との“ダブル連覇”へ、また一歩前進した。30日のルヴァン杯決勝と同じ顔合わせとなった一戦はC大阪が名古屋に3―0で圧勝した。

 川崎Fが王者の貫禄を見せつけた。24日のリーグ清水戦から中2日。中3日の相手より日程的には不利だったが、球際、切り替え、運動量など全ての面で上回った。3―1で快勝。鬼木監督は「選手が素晴らしいファイトをしてくれた。“天皇杯のタイトルを獲ろう”という気持ちが表れたゲームだった」と手放しで喜んだ。

 完勝の原動力となったのが、今年3月に日本代表に初選出されたMF脇坂だ。前半32分に左CKから相手オウンゴールを誘発。貴重な先制点をもたらすと、後半3分には旗手の追加点を演出。さらにその3分後には、家長のパスから「最近練習していた」という左足で強烈な3点目を叩き込んだ。全得点に絡む活躍で「ここ最近自信を持ってプレーできている。それが結果につながった」と納得の表情だった。

 記念の100回大会となった前年度に初優勝。コロナ下の変則開催で、わずか2試合での初戴冠は“運”も味方につけた形だったが、2回戦から登場した今年度は苦しみながら勝ち上がってきた。2回戦はJ3長野、3回戦はJ2千葉と格下に大苦戦。いずれも延長後のPK戦を制した。その中で準々決勝は盤石の戦いぶりを披露。頂点をしっかりと視界に捉えた。

 首位を走るリーグ戦は、次節11月3日のホーム浦和戦で連覇が決まる可能性がある。「チーム全員で勝利をもぎ取ってくれた」と指揮官。ダブル連覇へ、天皇杯でもまた一歩、前に進んだ。

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2021年10月28日のニュース