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横浜5連勝!大然 五輪も任せろJ1初2桁ゴール、事前合宿前に最高の置き土産

[ 2021年7月4日 05:30 ]

明治安田生命J1第21節   横浜2ー1柏 ( 2021年7月3日    三協F柏 )

後半、ゴールを決めカメラに向かってポーズする前田 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1リーグは各地で4試合が行われ、横浜は敵地で柏に2―1で勝利して今季初の5連勝を挙げた。退場処分で数的不利な状況で、東京五輪代表のFW前田大然(23)が1ゴールを含む2点に絡む活躍で貢献した。J1での2桁得点は自身初。5日から始まる五輪代表の静岡県内での事前合宿を前に、値千金の結果を残した。

 敵地が前田劇場と化した。1―0の後半35分、相手のDFがGKにバックパス。その瞬間、50メートル5秒8の韋駄天(いだてん)は守護神に向かって猛然と駆けだした。プレッシャーをかけて見事にボールを奪うと、無人のゴールに蹴り込んだ。「1試合やっていて(GKが)結構ずっとボールを探してコントロールをしっかりできていなかった印象があったので、行ったら取れるかなと狙っていた」。東京五輪代表の事前合宿を前に、J1で自身初の2桁得点。してやったりの一発だった。

 前半35分にMFマルコス・ジュニオールが一発退場で数的不利になり、後半5分にはDF畠中も負傷交代。今季初のリーグ5連勝に暗雲が垂れ込める中、同31分の先制弾を演出したのも前田だった。DFティーラトンのロングパスに右サイドで抜け出して折り返し日本代表FWオナイウの先制点を演出した。「1人減っていようが2人減っていようが、自分たちのサッカーを体現できた」。劣勢を覆した立役者は、後半42分に“お役御免”となった。

 幼少期、テレビをつけると五輪で戦う体操選手が映っていた。その姿に憧れ「五輪に出たい」と小学校1年生から体操を始めた。小学校4年生でサッカーに転身。松本でプロとなり、再び五輪を目指し始めた。抜群の身体能力と攻守で献身的なスタイルで切符をつかむと、愛妻は泣いて喜び、19年6月に生まれた愛娘の爽世(そよ)ちゃんは拍手を送ってくれた。柏に1点を返されたが、見事に導いた5連勝。最高の置き土産とともに、五輪の直前合宿に向かう。 

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2021年7月4日のニュース