×

城彰二氏、久保は試合に出ることが一番 来季はレアル帰還より出場機会あるチームに行くべき

[ 2021年5月18日 05:30 ]

スペイン1部   ヘタフェ1-0レバンテ ( 2021年5月16日 )

<ヘタフェ・レバンテ>攻め込むヘタフェの久保(右)
Photo By 共同

 【城彰二 視点】久保のゴールは、ドリブルで相手を左にかわしてシュートした。真っすぐドリブルしたのではGKとDFにコースをふさがれる。セオリーはファーサイドだが、自分でコースをつくって決めた。シュートもパンチが利き、実に冷静だった。

 今季はなかなか試合に使ってもらえず厳しいシーズンだった。スペインでは監督が求めるプレーをしないと評価されない。久保は技術が高いが、監督の要求に応え切れていないと思う。ポジションや動き方、守備など要求に応えられれば出場機会は増えるはず。私はバリャドリード時代に監督からポストプレーを求められたが、幸い私自身が得意なプレーだったので毎試合使ってもらえた。

 久保はバルセロナ育ちで細かくパスをつないでリズムをつくるサッカーが染みついているが、違ったサッカーにも対応することは必要だ。サッカーが合っていることを一番に考えるなら、来季はレアル・マドリードに戻るのがいいが、EU圏外選手枠の問題がある。

 選手は試合に出ることが一番なので、国にこだわらずに出場機会があるチームに行くべきだ。いろいろなサッカーに合わせることを学ぶことも、久保の可能性を広げると思う。(元日本代表FW)

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月18日のニュース