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欧州スーパーリーグ構想が実現か?UEFAとの全面対決必至で世界のサッカー界が混乱も

[ 2021年4月19日 01:04 ]

 マンチェスターUやリバプールなどイングランドの有力6クラブが欧州スーパーリーグ(SL)参加に合意したと複数の英メディアが18日に報じた。

 SLは欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する欧州チャンピオンズリーグ(CL)の運営に不満を訴える強豪の間で長年にわたって議論されてきたが、UEFAはこれに対抗する形でCL改革に着手。19日にも現行の32から36チームへの拡大案が承認されるとの見通しがあったが、Rマドリードやユベントスなどが中心となって投資銀行をバックに付けた新設大会創設による大幅な収益増を計画。イングランドからはマンチェスターUとリバプールのほかマンチェスターC、チェルシー、アーセナル、トットナムが参加に合意したという。

 スペインからはRマドリードとバルセロナの2強に加えてAマドリードが参戦。イタリアからはユベントスのほかACミラン、インテル・ミラノが参加するといい、18日にはセリエAが対応を協議するために緊急のオンライン会議を行ったという。現地時間の18日夜にSL創設が発表されるという報道もある中、UEFAはイングランド、スペイン、イタリアの各協会と連名でSLに反対する声明を発表。法廷闘争も視野に「FIFA(国際サッカー連盟)や我々の所属協会と結束し、少数のクラブによる利己主義に基づくプロジェクトに反対する」と主張した。SL参加クラブは各国の国内リーグから排除するという。

 FIFAは今年1月にUEFAなど全6大陸の連盟と共同で欧州スーパーリーグ構想に反対する声明を公表。参加したクラブや選手はFIFAおよび各大陸連盟の公式大会参加を禁じると警告し、W杯や各大陸選手権などに出場できなくなると訴えていた。

 SLは20チームが2組に分かれ、各10チームが総当たりで18試合のホーム&アウェー戦を戦い、各上位4チームが準々決勝に進出すると具体案も報じられており、計画が強行されればUEFAと全面対決となる可能性が高い。

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2021年4月18日のニュース