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新天地デビューしたネフチMF本田、東京五輪はボランチ枠撤回、“ジョーカー枠”狙う!!

[ 2021年4月5日 17:10 ]

新天地のネフチで後半から初出場した本田(C)Neftci Baku
Photo By 提供写真

 アゼルバイジャンの強豪ネフチの元日本代表MF本田圭佑(34)が4日、新天地デビューを果たした。チームは0―2でスムガイトに敗れたものの、後半開始から出場して再三のチャンスを演出。試合後は自身が運営する音声コンテンツ「Now Voice」で囲み取材に応じ、以前から公言している東京五輪へは“ジョーカー枠”を狙うと語った。

 ■受け入れがたい結果も「久々の試合はやっぱり良い」

 喜びと悔しさ、そして野心が溢れていた。2点ビハインドの後半開始から攻撃的MFで出場。2分には左サイドに絶妙なスルーパスを通し、14分にはピンポイントクロスで味方のシュートチャンスを演出した。CKキッカーも務め、自身も積極的にシュートを放った。ただネットは揺らせず、優勝争いをするチームにとっては痛い黒星となってしまった。
 「結果はなかなか受け入れがたいものになったんですけど、久しぶりの試合で、やっぱり良いですね」。1度は契約したポルティモネンセ(ポルトガル)への入団は選手登録期限に間に合わず破談。公式戦出場はボタフォゴ(ブラジル)に在籍していた昨年12月19日コリチーバ戦以来106日ぶりだった。思わず、言葉が弾んだ。

 ■東京五輪OAは“ジョーカー枠”で

 この1戦は、壮大なるチャレンジのリスタートでもあった。すでにオーバーエージ(OA)枠での東京五輪出場を公言。当初は「ボランチ」での出場を目指していたが「ボランチだったら森保さんが僕を選出する可能性をさえぎってしまうかなと正直思っていてですね」と前言撤回した。そして「ブラジル時代とは考えを変えて、トップやトップ下とかセカンドストライカー。僕はスタメンじゃないと嫌ですけど、仮にスタメンじゃないという選択肢があったとして例えば困った時、一発何か欲しいとなった時に最後決める、決めないというのは経験とか勝負強さが必要だったりする」と“ジョーカー枠”狙いへ方針転換したと明かした。W杯では史上6人しかいない3大会連続ゴール&アシストを記録。大舞台で結果を残し続けてきた自負はある。

 ■ネフチでは残り7戦8得点を自らノルマ

 その感覚を呼び覚ますために自ら高いノルマを設定し、プレースタイルの“回帰”も視野に入れた。「元々、この試合を含めて8試合。1試合1得点を目標に掲げている」。ネフチとは今季終了までの契約。5月19日が全日程終了予定日で、3月中旬に合流した本田にとってはチームメートと連係を合わせる時間は少ないが、その中でも得点を取れることを証明する。そして点取り屋として覚醒し、日本代表のエースとしての礎となったVVVフェンロ(オランダ)時代のような貪欲にゴールを求めるプレーをしていくと口にした。

 「そのへん(ジョーカー)の駒としてやりますよということであれば、森保さんも候補に入れてくれるじゃないかなと期待はしている。それで選ばれなかったら、仕方ないなと思っている」
 残り7試合で8得点はマスト。数々の逆境を跳ね返してきた男が、アゼルバイジャンの地から逆転選出を狙う。

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2021年4月5日のニュース