×

ベンフィカ小久保、A代表“秘密兵器”!五輪世代19歳、1メートル93の大型GK招集リスト入り

[ 2020年10月14日 05:30 ]

小久保玲央ブライアン
Photo By スポニチ

 東京五輪世代のU―23代表GK小久保玲央ブライアン(19=ポルトガル1部ベンフィカ)がA代表の招集候補にリストアップされていることが13日、分かった。早ければ来月に予定している欧州での親善試合に初招集される可能性もある。成長著しい大型GKが、22年W杯カタール大会への“秘密兵器”になるかもしれない。

 複数の関係者によると、小久保は欧州組だけで構成された今回のオランダ遠征メンバーの第一候補に入っていたという。最終的には選出されなかったが、同じポルトガルでプレーするGK権田(ポルティモネンセ)が「本当に将来性が豊か。絶対に(A代表に)来る選手。そういう選手と自分がこれから競争していくんだなと。自分ももっとしっかり頑張らないといけないなと思った」と太鼓判を押すなど、潜在能力の高さは折り紙付きだ。

 父がナイジェリア人、母が日本人で、柏ユースから19年にベンフィカに完全移籍。1メートル93の長身で、積極的な飛び出しや長い手足を生かしたセービングが持ち味だ。昨季はベンフィカU―23の一員として、育成部門の欧州CLにあたるUEFAユースリーグに出場。レギュラーとしてチームの準優勝に貢献した。

 まだトップチームでの出場歴はないものの、リーグが再開した6月からはトップチームに同行している。特にキックの距離と質の向上が見られ、ブラジル代表GKエデルソン(現マンチェスターC)やスロベニア代表GKオブラク(現Aマドリード)らを輩出したGK育成に定評あるクラブ内でも評価は高まっている。

 24年パリ五輪世代だが、昨年末にはU―22日本代表合宿に“飛び級”で選出された。五輪を兼任する森保監督も将来性を買っている。日本協会は来月も欧州で国際親善試合実現を目指しており、小久保が招集されれば“2階級特進”となる。英才教育の視線の先には来年の東京五輪、そして22年W杯がある。

 ◆小久保 玲央 ブライアン(こくぼ・れお・ぶらいあん)2001年(平13)1月23日生まれ、千葉県出身の19歳。柏U―15から柏U―18に昇格。18年にトップチームでの出場可能な2種登録されたが出場機会なし。19年にベンフィカに加入し、昨季はU―23チームでリーグ21試合出場。昨年末にはU―22代表に初選出。1メートル93、81キロ。右利き。

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月14日のニュース