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東京V・大久保家の一日は…子供4人と「学校ごっこ」休校でも“ホーム”で楽しくアドバンテージ

[ 2020年4月18日 05:30 ]

「学校ごっこ」で有意義な時間を過ごす大久保家
Photo By スポニチ

 新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出され、活動を停止しているチームも多い。東京Vの元日本代表FW大久保嘉人(37)は自宅で4人の子供と「学校ごっこ」で過ごしている。工夫次第で有意義な時間に変えられる。大久保家の一日を公開する。

 こんにちは、東京ヴェルディの大久保嘉人です。新型コロナウイルスの感染拡大により、チームが活動自粛のため、自宅で過ごす日々です。子供たちの学校も休校で、家族全員が朝から晩まで一緒に過ごしています。元々、家にいるのが好きなタイプですが、先の見えない不安や、サッカーができないことでのストレスは大きく、子供たちも同様にフラストレーションがたまっているようです。

 そこで大久保家では「学校ごっこ」を取り入れることにしました。学校に行く時と同様に、朝は早く起きて、そろって朝ごはんを食べて、一度外に出る。これだけで気持ちが切り替わります。そして全員でラジオ体操をし、終わって家に入った時から「学校」が始まります。

 前日の夜に作った時間割を基に、学校にいる時と同じように過ごします。1、2時間目は、三男(小3)の宿題を一緒にやることに。同じ文字から違う文字数の言葉を埋めていくもので、大人にとってもいい頭の体操になりました。例えば、「め」で始まる言葉をそれぞれ2文字、3文字、4文字、5文字で探して埋めていく、というもの。めし、めがね、めざまし、めがねざる、といった感じです。

 3時間目は、妻が運動不足解消のためにやっている通称「Takemari Dance」(YouTubeの人気ダンスチャンネル)で体を動かします。

 予定では4時間目も体育でしたが、変更して、部屋の掃除をやりました。基本は時間割通りに過ごしますが、時々変更することもあります。縛られすぎず、臨機応変にやることが重要です。

 昼食後、5時間目は庭で体育です。まずは縄跳び。次男(小5)が、前日までできなかった二重跳びができるようになりました。こうして、子供の成長を感じられる瞬間は、何物にも代えがたい喜びです。その後、僕はチームから与えられている課題である筋トレ。前日は長男(中3)が付き合ってくれ、この日は三男が付き合ってくれました。結構きついメニューですが、最後まで一緒にやってくれました。

 これで「学校」としての一日は終了。夕飯までの少しの間は、ゲームなど、各自やりたいことをさせます。この「学校ごっこ」をやる前は、子供たちは暇さえあればゲームをしていたのですが、「学校」が終わるまではゲームをしない、という約束も守れるようになりました。

 夕飯は子供たちと一緒にカレー作り。今まで全く料理をしたことはありませんでしたが、こういう機会なのでやってみたら、とても楽しかった。ルーを替えるだけでシチューが作れると教わったので、次はシチューを作ろうと思います。

 「学校ごっこ」をやってみると、ちょっとした工夫で、家での過ごし方が変わり、一日がとても充実します。皆さんもぜひやってみてください。(東京V・元日本代表FW)

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の37歳。国見高からC大阪入り。マジョルカ、神戸、ウォルフスブルクなどを経て13年に川崎F入りし再ブレーク。Jリーグ初の3年連続得点王に輝く。FC東京、川崎F、磐田を経て今季からJ2東京V入り。家族は莉瑛夫人と長男・碧人(あいと)さん、次男・緑二(りょくじ)くん、三男・橙利(とうり)くん、四男・紫由(しゆう)くん(幼稚園年少)。1メートル70、73キロ。

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