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福島・尚志 小中高の一貫指導で将来の日本代表育てる「サッカー王国にしたい」

[ 2020年3月6日 05:30 ]

昨年尚志サッカー部主催で行われたキッズコミットの様子
Photo By スポニチ

 全国高校サッカー選手権に11度出場している福島県の尚志高が小学3年生から6年生までを対象とする「尚志ジュニア(SHOSHI FC)」を設立することが、5日、分かった。尚志高の支援を受けている中学生のチーム・ラッセル郡山も「尚志ジュニアユース」と名称を変更し、小中高の一貫指導で将来的に日本代表をつくりあげる。

 今年度の全国高校サッカー選手権のベスト4(静岡学園、青森山田、矢板中央、帝京長岡)はすべて付属中や、系列のクラブチームで強化していた。特に帝京長岡は「長岡JYFC」でU―6世代から一貫指導を実施している。今やエスカレーター式でのサッカー教育はトレンドとなっており、アドバイザーとして尚志ジュニアを支える尚志高の仲村浩二監督(47)は「福島県郡山市大槻町をサッカー王国にしたい」と意気込んだ。昨春には女子サッカー部も創設され、福島の王国化が進んでいる。

 尚志高は昨年7月のインターハイで初の3位となり、全国高校選手権では2度の3位に輝いた。だが、未だ成し遂げていない全国制覇。パスサッカーを掲げる尚志高の下部組織が育てば同校の底上げともなり、初の悲願達成にもつながってくる。

 地域密着という点も強調した。「選手権に町内会の人がバスを借りて、東京まできてくれたりもした。そういう人々と一緒に戦っていきたい」。尚志高はここ2年間でイレブンと子供たちが交流を持つ「キッズコミット」も定期的に開催しており、地元への感謝もサッカーで伝えている。

 尚志ジュニアは年末のU―12の選手権大会での全国制覇を目標に活動する。尚志高が同校の人工芝グラウンドを週3日ほど提供し、金銭的な管理などは一般社団法人「team S」が担う。また今月28、29日にはセレクションが開催される予定で入会を希望すれば誰でも応募可能。始動は4月以降となる。詳細は「080―6029―7087」担当・新井まで。

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2020年3月6日のニュース