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J2栃木 DF坂田が27歳で現役引退 2度の大ケガ乗り越え、790日ぶり復帰 魂のプレー8分間

[ 2019年12月20日 20:50 ]

 J2栃木は20日、DF坂田良太(27)が今季限りで現役を引退すると発表した。

 熊本県出身の坂田は大津高、鹿屋体育大を経て2014年にJ2栃木入り。チームがJ3降格2年目だった2017年、シーズン初出場初先発となった5月7日の明治安田生命J3リーグ第7節・北九州戦(栃木グ)で後半27分に相手選手と接触した際に右膝を痛めて担架で運ばれ、同30分に交代。後日、右膝前十字靭帯断裂、右膝後十字靭帯断裂、右膝内側側副靱帯断裂と診断され、5月12日に東京都内の病院で手術を受け、復帰まで約1年と診断された。

 当時は「サッカー競技では例がない」と告げられたという重傷に「頭が真っ白になりました」としながらも「若くして亡くなった僕の兄貴のことを思うと、今回の怪我はかすり傷でしかありません」と懸命に前を向いていたが、翌年の2018年3月、練習中に右膝前十字靭帯を再断裂し、4月に東京都内の病院で手術。復帰まで6カ月から8カ月を要する見込みだと発表された

 2度の大ケガを乗り越え、今年7月6日の明治安田生命J2リーグ第21節・琉球戦(タピスタ)で後半37分から途中出場して790日ぶり復帰を果たしたが、この試合でプレーした8分間のみの1試合出場に終わっていた。リーグ戦の通算成績はJ2が13試合0得点、J3が9試合1得点。

 坂田はクラブを通じて「6年間、栃木SCに在籍でき本当に幸せでした。プロサッカー選手としてプレーさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。2017年、大怪我をしたとき皆さんの支えのおかげでもう一度サッカーをする事ができました。結果として試合に出てチームに貢献する事はできませんでしたが、栃木SCのエンブレムを背負ってプレーできたことは僕にとって財産であり、かけがえのない宝物となりました」とコメント。

 「僕は今シーズンで選手を引退します。たくさんの葛藤がありましたが、6年間チームの為に全力で闘ったことに対して後悔はありません。それを最終戦で改めて感じ、引退を決意しました」とし、「改めて、サポーターの皆さん、ドクター、トレーナー、スポンサー、フロントスタッフ、選手、栃木SCを支えてくださった皆さん、幸せな6年間を本当にありがとうございました。またどこかで会える日を楽しみにしています」と別れを告げた。

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2019年12月20日のニュース