×

南野、リバプール決定!オーウェン背番18 初陣最短1・2「凄くワクワク」

[ 2019年12月20日 05:30 ]

リバプール公式インスタグラムより

 イングランド・プレミアリーグの強豪リバプールは19日、オーストリア1部リーグのザルツブルクから日本代表MF南野拓実(24)を獲得したと発表した。背番号はザルツブルク時代と同じ18で、今冬の移籍解禁となる来年1月1日に正式契約を結ぶ。地元メディアによると移籍金は725万ポンド(約10億4000万円)で、契約期間は24年6月までの4年半。新天地デビューは最短で、1月2日のプレミアリーグ第21節、ホームのシェフィールドU戦となる。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)王者で、今季はプレミアリーグを独走する世界最高峰クラブに、初の日本人選手が誕生した。南野はクラブ公式サイトで「リバプールの選手の一員になることを夢見ていた。凄くワクワクしている」と喜びを表現。「プレミアリーグでプレーすることは一つの目標だった。自分のキャリアが順調にいけばプレーできるだろうとは思っていたが、このチームでプレーできるとは思っていなかったので凄くうれしいし、楽しみ」と語った。

 自分の力を証明して移籍を勝ち取った。6季目を迎えたザルツブルクで欧州CL初出場。10月にリバプールを相手に敵地アンフィールドで1得点1アシストとインパクトのある結果を残した。「凄いニュース、素晴らしい契約だ。本当に本当にうれしく思う」と南野を熱烈歓迎したクロップ監督は「サポーターは最近、間近で見る機会があったので既に彼の能力を知っている。とても俊敏で賢い選手。勇敢で、自分の持ち味を出しながら周囲を生かせる本物のチームプレーヤーだ」と高く評価した。

 クラブの期待は背番号にも表れている。リバプールの18番はイングランド代表FWマイケル・オーウェン、オランダ代表FWディルク・カイトら大物ストライカーがかつて背負った。ワンダーボーイと呼ばれたオーウェンは、下部組織から17歳でプロデビューし大活躍。ハードワークが持ち味だったカイトの姿勢は、南野の献身性と共通する。

 写真撮影では既に赤い18番のユニホームに袖を通し、ブラジル代表MFファビーニョと笑顔であいさつ。新天地デビューは最短で1月2日のシェフィールドU戦だが、地元メディアによると5日のFA杯3回戦エバートン戦の可能性が高い。「プレミアリーグ、(欧州)チャンピオンズリーグで優勝するためチームに貢献したい」と意気込む日本代表エースがいよいよ世界最高峰の戦いに挑む。

 ▽リバプールFC 1892年創設。本拠地は英国西部マージーサイド州リバプール。イングランドのトップリーグでマンチェスターU(20回)に次ぐ優勝18回を誇る名門だが、最後の優勝はフットボールリーグ時代の89~90年。昨季は就任4季目のクロップ監督の下、欧州CLで6度目の優勝を飾った。FA杯優勝7回、リーグ杯優勝8回。チームカラーは赤で、愛称はレッズ。ホームスタジアムはアンフィールド(5万3394人収容)。

 ◆南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日生まれ、大阪府泉佐野市出身の24歳。C大阪U―18時代の12年にトップチームデビュー。13年にJ1で29試合5点と活躍し、ベストヤングプレーヤー賞に輝いた。15年1月にオーストリア1部ザルツブルクに移籍。日本代表は15年10月の親善試合イラン戦でデビューし、18年9月の同コスタリカ戦で初得点。国際Aマッチ通算22試合11得点。1メートル74、68キロ。利き足は右。

続きを表示

この記事のフォト

2019年12月20日のニュース