森保ジャパン、タジキスタン戦の敵は「人工芝」 敵国知る水島武蔵氏が指摘

[ 2019年10月12日 05:30 ]

W杯アジア2次予選   タジキスタン―日本 ( 2019年10月15日    ドゥシャンベ )

タジキスタン戦の会場となる人工芝のリパブリカン・セントラル・スタジアム
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 今年2月からU―17タジキスタン代表のアシスタントコーチを務める水島武蔵氏(55)が、タジキスタンサッカーを語った。「技術も組織も日本が上」と力の差はあるとしつつも、26年W杯出場を目標に掲げ、国を挙げてタジキスタン代表の強化を後押ししているという。サッカー新興国との一戦で、日本代表が特に注意すべきなのは人工芝のピッチだ。

 激しいスコールに襲われたミャンマーでの初戦から1カ月。タジキスタンでのアウェーゲームでは“未知のピッチ”への対応力が求められることになりそうだ。

 タジキスタン戦の会場となるリパブリカン・セントラル・スタジアム。ザッケローニ監督時代の日本が岡崎の2得点などで4―0と快勝した8年前は、土がむき出しで凸凹の劣悪な状態だったが、その後に改修工事を行い人工芝のピッチに生まれ変わった。水島氏も「人工芝は比較的新しく、状態はいい」と評価する一方で、「やはり天然芝とは違う。ボールのバウンドが違ってくる」と説明した。

 天然芝よりも硬い人工芝では、バウンドが高くなり、ボールスピードが増してパスが伸びる。日本代表が人工芝のスタジアムで公式戦を行うのは2―0で勝利した15年11月のW杯アジア2次予選カンボジア戦以来約4年ぶりで、森保監督体制ではもちろん初。いち早くピッチに順応することが、2次予選3連勝の鍵となる。

 この人工芝のピッチが、タジキスタンにとっては大きなアドバンテージとなりそうだ。会場は国内屈指の強豪で、多くの代表選手が所属するイスティクロル・ドゥシャンベのホームスタジアム。また、国内リーグ開催スタジアムの約3割は人工芝を採用しており、人工芝でのプレーに慣れている選手が大半を占める。

 育成環境もがらりと変わった。タジキスタンは26年W杯出場を目指し、国を挙げて代表チームの強化に着手。全国8カ所にトレセンを設置し、有望選手の発掘と強化を進めている。U―16と水島氏が指導するU―17は黄金世代と呼ばれ、W杯2次予選に臨むA代表にも10代の選手が5人登録されている。

 「A代表チームは規律があり、アグレッシブに戦う姿勢を見せる」と水島氏。何もかもが8年前とは違う相手。油断は禁物だ。

 ▽日本代表の前回の人工芝での試合 15年11月17日のW杯アジア2次予選のカンボジア戦は、プノンペンのオリンピックスタジアムで行われた。前半を0―0で折り返した日本は後半6分にオウンゴールで先制。その後もなかなか追加点が取れなかったが、後半45分に途中出場の本田がヘディングシュートを決め、辛くも2―0で逃げ切った。前の試合から先発を8人入れ替えたハリルホジッチ監督は試合後「いろいろな選手をトライした私の責任」と反省を口にした。

 ◆水島 武蔵(みずしま・むさし)1964年(昭39)9月10日生まれ、東京都出身の55歳。10歳でブラジルに渡り、84年に名門サンパウロとプロ契約。ポジションはMF、FWで、サントス、日立製作所(現柏)、横浜Fなどを経て92年に現役引退。引退後は指導者の道に進み、01年に横浜FCユース初代監督に就任。藤枝MYFC、日本経済大、U―19カンボジア代表の監督を経て、19年2月からU―17タジキスタン代表のアシスタントコーチを務める。

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