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レアル久保 途中出場で強烈シュート&絶妙スルーパス ジダン監督「重要な選手になる」

[ 2019年8月2日 05:30 ]

アウディ杯3位決定戦   Rマドリード5―3フェネルバウチェ ( 2019年7月31日    ドイツ・ミュンヘン )

<R・マドリード・フェネルバフチェ>後半、2人に囲まれながらボールをキープする久保(撮影・沢田 明徳)
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 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(18)が18分のプレー時間で輝いた。7月31日(日本時間8月1日)にドイツ・ミュンヘンで行われた親善大会アウディ杯3位決定戦のフェネルバフチェ(トルコ)戦に1点をリードした後半28分からトップ下で出場。移籍後初得点はお預けとなったが、惜しいシュートを放っただけでなくスルーパスでチャンスを演出、スペインメディアから高評価された。チームは5―3で勝利した。

 常にゴールに向かってプレーする。後半43分、久保はペナルティーエリア手前でパスを呼び込むと仕掛けた。左サイドでフリーになっている味方を視野に捉えるが、パスはせず、正対するDFへと強気のドリブル。利き足とは逆の右足で強烈なシュートを放った。

 ゴール左隅に飛んだボールは惜しくもGKにはじかれた。移籍後初得点はお預け。しかし同40分にモドリッチへのパスで好機を演出するなど、少ない出場時間でインパクトは十分。試合後は報道陣に「すみません」と会釈をしてバスに乗り込んだ18歳の才能に疑いようはない。

 ジダン監督も手放しで褒めた。試合後の会見で「(久保は)チームに来たばかりだが、将来的に重要な選手になると確信している」と断言。ただ、マドリードに戻ってから本人とも話した上で処遇を考えると改めて話し「Bチームでプレーさせ、練習は我々と一緒に行うことが良いと考えている」と金の卵を大事に育てるプランを明かした。8月1日も久保は引き続きトップチームで練習した。

 “日本の至宝”にはスペインメディアも称賛を惜しまなかった。ムンド・デポルティボ紙は「驚嘆すべき選手。ボールを持つたびに何かを起こせると分かっている」と高評価。「3部(Bチーム)ではなく1部でプレーする器だ」と評したマルカ紙によると、久保を期限付き移籍で獲得しようとスペイン1部バリャドリードなどからオファーが既に5件も届いているという。

 ジダン監督から予想以上の高評価を受けた久保が今季プレーするチームについて、トップチームか、Bチームか、レンタル移籍で1部の他チームか、クラブ内でも議論になっているという。トップチーム開幕は17日。指揮官と白い巨人の決断に注目が集まりそうだ。

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