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乾 日本人初スペインで100戦出場!新天地でも存在感

[ 2019年2月25日 05:30 ]

セルタ戦で競り合うアラベスの乾(左)
Photo By 共同

 スペイン1部アラベスの日本代表MF乾貴士(30)は23日、セルタ戦で3戦連続のスタメン出場し、同リーグ4季目で通算100試合出場に到達した。メモリアルマッチではゴールこそなかったが、右ウイングとして積極的に攻撃を仕掛け、後半29分までプレーした。チームは0―0で引き分けた。

 乾は記念すべきスペイン1部100戦目でも、いつものように果敢に攻め込んだ。前半33分、左で後方から縦パスを受けると素早く前を向いて迷わずドリブルでゴールに直進。ゴール左を狙ったシュートは威力を欠いてGKに止められたものの、乾らしい軽快なドリブルを見せた。後半5分には左クロスにスライディングで飛び込んだが、わずかにタイミングが合わなかった。まだ新天地での得点はないが「(試合に)出してもらっている以上、結果も出したい」と意欲にあふれた。

 着々と存在感を増している。1月にベティスからアラベスへと期限付き移籍。アジア杯後にチームに合流すると、3試合連続でスタメンに名を連ねた。多くの日本人選手が憧れるスペイン1部。通算100試合出場は、日本人の歴代記録では次点の大久保嘉人(36=磐田)の通算39試合を大きく引き離す。基本スキルの高さやフィジカル面などによって「日本人の鬼門」と呼ばれた地で、屈指のドリブラーが大台に乗せた。

 交代で退く際には本拠地のサポーターから大きな拍手を送られた。「決められるチャンスもあったので、決めて勝ちたかった」。強い覚悟と悔しさを101戦目にぶつける。

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2019年2月25日のニュース