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元Jリーガーが作った「豆腐生チョコ」 豆腐店の未来築く新たなチャレンジ

[ 2019年2月13日 10:49 ]

札幌などで活躍した三原廣樹さん=2003年2月
Photo By スポニチ

 14日はバレンタインデー。福岡市中央区西中洲の三原豆腐店が販売している「豆腐生チョコ」が注目を集めている。店のオーナーは札幌や福岡や鳥栖でも活躍した元Jリーガーの三原廣樹さん(40)。約5年前に商品化し、ヘルシーでおいしいと評判の生チョコと、豆腐店について聞いた。

 落ち着いた大人の街、西中洲にカジュアルなたたずまいの三原豆腐店がある。豆腐に合った料理を提供しつつ、店頭やネットで販売しているのが豆腐生チョコだ。オーナーの三原さんは「口溶けは軽く味わいは濃厚です」とPRする。

 元Jリーガーの三原さんは佐賀県出身で佐賀商高から97年にJ1名古屋に入団。ルーマニアリーグのクライオバ、鳥栖、福岡、札幌、琉球を渡り歩き、07年限りで引退した。現役時代は両膝、両足首のケガに悩まされ「1年間ずっとケガをしている感じ。リハビリしている時間の方が長かった」と振り返る。

 引退後は、佐賀県鹿島市にある実家の豆腐店「三原食品」を手伝う。そこで「豆腐を通して何かできないか」と考えるようになった。12年に西中洲に三原豆腐店をオープン。豆腐生チョコは「新しいことに取り組みつつ、豆腐の伝統を継続させたい」と約6年前に試作を開始。試行錯誤を経て1年以上かけて開発した。最大の売りは豆腐50%、チョコレート50%配合で低カロリー(1箱9粒入りの計75グラムで240キロカロリー)、低脂質(同13・8g)を実現しているところだ。しかも砂糖不使用で、国産ハチミツを使って味に深みを出している。「濃厚で味は普通のチョコと変わらない」と三原さん。現在はBASIC(ベーシック)味含めて4種類を冷凍状態で販売。アイス感覚で楽しめるのも特徴で、リピーターが多い。三原さんは「ありがたいです」と感謝しきり。14日までは岩田屋の「サロン・デュ・ショコラ」にも出店中だ。

 近年健康志向が高まり豆腐への関心は高くなっている。「いろんな食材に寄り添ってくれる。いてくれて安心する具材」と良さを解説。一方で近年は豆腐店は年々減少傾向にある。「飲食店の繁盛店ではなくて、新しい豆腐屋の未来を築いていけたら」。三原さんはこれからも豆腐にこだわりながらチャレンジを続ける。

 ▼三原豆腐店 福岡市中央区西中洲3―19。営業は午後6時〜午前0時まで。日曜休み。問い合わせは(電)092(731)1108まで。

 ◆三原 廣樹(みはら・ひろき)1978年(昭53)4月20日、佐賀県出身の40歳。97年に名古屋へ入団し、02年まで在籍。期間中に99年はクライオバ(ルーマニア)、00年は鳥栖、02年は福岡に期限付き移籍。03〜05年は札幌。06〜07年は琉球に在籍。J1のリーグ戦出場はなく、J2リーグ通算77試合で7得点。07年限りで引退し家業だった豆腐製造に取り組む。

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2019年2月13日のニュース