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日本ルカク封じに不安…三拍子そろったエース、代表最多弾予告

[ 2017年11月14日 08:45 ]

国際親善試合   日本―ベルギー ( 2017年11月14日    ベルギー・ブルージュ )

10日のメキシコ戦で2得点を挙げたR・ルカク(左)
Photo By AP

 ハリルジャパンにとって、ブラジル代表FWネイマール(パリSG)に続く“ワールドクラス”のストライカーとの対戦となる。ベルギー代表のエースが欧州予選H組最多の11得点を挙げたFWロメル・ルカク(24=マンチェスターU)。プレミアリーグで何度も対戦しているDF吉田は12日に「強くて、速くて、うまい」と三拍子そろった選手と評した。

 1メートル90、94キロという屈強なフィジカルの「強さ」を誇る大型ストライカーは、10日の親善試合メキシコ戦では2ゴールを含め全得点に絡んだ。「速さ」と「うまさ」が表れていたのは前半17分。速攻でパスを受けると、シザース(またぎフェイント)で相手DFを一気に抜き去り右足でシュート。こぼれ球から先制点が生まれた。後半はともに右クロスに合わせて2ゴールと、高い決定力も示した。

 プレミアリーグ5季連続2桁得点の活躍が認められ、今夏にエバートンからマンチェスターUへ英クラブ間最高の移籍金7500万ポンド(当時約110億円)で移籍。リーグ開幕7試合7ゴールと名門ですぐに本領を発揮し、名将モウリーニョ監督から「私のチームでアンタッチャブルな(外せない)存在」と認められた。9月23日のサウサンプトン戦でも1得点を挙げており、この試合でフル出場した吉田は「エバートンの時よりクリティカル(決定的)な部分が凄くレベルアップしていると感じるし、足元の雑さがなくなってより質の高い選手になっている」と成長ぶりを実感したという。

 ベルギーメディアによると、メキシコ戦の2得点で代表通算30得点(64試合)。歴代最多ファンヒムストらに並んだ。「とても光栄。記録は破られるもの。ゴール数を伸ばしていく」。24歳の未完の大砲は日本戦で“新記録弾”を狙う。

 ◆ロメル・ルカク 1993年5月13日、ベルギー・アントワープ生まれの24歳。13歳で加入したアンデルレヒトと09年の16歳誕生日にプロ契約し、11日後にデビュー。11年にチェルシーへ完全移籍。ウェストブロミッジ、エバートンへの期限付き移籍を経て14年にエバートンへ完全移籍。今夏マンチェスターUに5年契約で加入した。ベルギー代表は16歳だった10年3月の親善試合クロアチア戦で初出場。ラツィオの同代表DFジョーダン・ルカク(23)は実弟。1メートル90、94キロ。利き足は左。

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2017年11月14日のニュース