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ハリルJ、香川も本田も岡崎も招集外…W杯へ「これが競争」

[ 2017年11月1日 05:30 ]

日本代表の選手を発表するハリルホジッチ監督
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 日本協会は31日、親善試合ブラジル戦(10日、リール)、同ベルギー戦(14日、ブリュージュ)に臨む日本代表25人を発表した。MF香川真司(28=ドルトムント)、FW本田圭佑(31=パチューカ)、FW岡崎慎司(31=レスター)の“ビッグ3”が落選。海外組を招集した試合で、3選手がそろって選外となるのは、岡崎が国際Aマッチデビューした、08年10月9日のUAE戦以降で、初めてだ。

 “ビッグ3”の名前が消えた。10月の親善試合ニュージーランド、ハイチ戦の招集を見送られた本田、岡崎に続き、最後のとりでだった香川も落選。ハリルホジッチ監督は「(3人は)本来のパフォーマンスを見つけるべき。名前は関係ない。私はいつも同じ基準で選んでいる。これが競争」と語った。

 ブラジル、ベルギーはFIFAランクでトップ5の強豪。日本はボールを支配される時間が増える可能性が高く、ハリルホジッチ監督の掲げる「脱ポゼッション」「堅守速攻」の真価の問われる連戦となる。ボールを支配するスタイルで力を発揮する香川、スピード不足で速攻にフィットしない本田を外し、“W杯仕様”のメンバー構成にシフト。指揮官は「ゲームプラン、戦術の選択、全てを判断して、誰が合うか。オカ(岡崎)は身長が足りないかな。そういうところも考えた」と明かした。

 ビッグネームに代わり、就任後初めて代表に呼んだ森岡、代表初招集の長沢ら新戦力を積極的に招集した。アルジェリア代表を率いた14年W杯ブラジル大会でも、MFゲディウラ、MFカディールら実績ある選手を外して、19歳のMFベンタレブらを選出した。今回の人選は、ドラスチックな選考でアルジェリアを16強に導いた前回大会の再現に向けた布石にも映る。「相手は私の中では世界の2強だが、勇気を持って臨む。そして驚かせたい。10回試合をしたら1回勝てるかもしれない。その1回にしたい」。ジャイアントキリングが起きれば、一時代の終焉(しゅうえん)は決定的となる。

 《得点占有率16年以降ダウン》3人の中で代表初招集が最も遅かったのは岡崎の08年10月。それ以降の国際Aマッチは133試合。国内組のみ招集の8試合を除く125試合を見ると、3人のうち1人は必ず出場していた。125試合でマークしたゴール数は計245。うち46.5%にあたる114得点(香川28、本田36、岡崎50)を3人で占めてきた。13年の76.0%を最高に11、12、15年では50%を超えた。しかし、16年以降は若手の台頭もあって占有率が落ち、今季は香川、岡崎が各1点、本田は無得点。一つの時代が終わろうとしているのか。

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