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熊本、勇気届けた2発!復興支援マッチ勝利 巻“幻ゴール”も喜び

[ 2017年4月17日 05:30 ]

明治安田生命J2第8節最終日   熊本2―0松本 ( 2017年4月16日    えがおS )

<J2、熊本・松本>「カモンロッソ」を踊るロアッソ熊本の選手たち(左から2人目は巻)
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 2試合が行われ、熊本は熊本地震の復興支援マッチとして行われた松本との一戦を2―0で勝利し、連敗を4で止めた。松本は勝ち点13で7位。讃岐―岡山は1―1で引き分けた。

 勝利の喜びに体を震わせながらも熊本FW巻はちょっぴり残念そうに笑っていた。「実は(頭で)触っていたんですけどね。でも、ビジョンで見たけどコースは変わってないし。まぁ、誰が決めてもいいやって」。後半36分、直接FKを決めた上里の得点は巻の“幻のゴール”だった。

 「スタンドに顔を知ってる子供たちがたくさんいて、それだけでも泣きそうになった」。震災後、避難所を回り被災者を励ましてきた。イベントを通じて子供たちに将来への希望のともしびを与えようと奮闘した。震災直後は警察や自衛隊が活動する基地となった本拠のえがお健康スタジアムのバックスタンドが開放されたのは、震災後初めて。だからこそ1点を守り抜く試合はしたくなかった。「復興と一緒で前に進んでいかなければね。しっかり守りながら進んで点を取りたかった」と2点目を奪ったことを喜んだ。

 「去年も苦しい時期はあった。それでも歯を食いしばってJ2に残留した。今日みたいに集中すれば上位に浮上するチャンスはうかがえる」。特別な日の勝利で改めて巻はグッと前を向いていた。

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2017年4月17日のニュース