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G大阪、用意周到3発!!ACL公式ボール練習徹底、分析ズバリ

[ 2017年2月23日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   G大阪3―0アデレード・ユナイテッド ( 2017年2月22日    ハインドマーシュ )

<G大阪・アデレード>前半、ヘディングで先制ゴールを決めるG大阪・長沢
Photo By 共同

 H組のG大阪は22日、アウェーでアデレード(オーストラリア)と初戦を行い、3―0で圧勝した。FW長沢駿(28)の得点で先制すると、MF今野泰幸(34)が追加点。後半にはオウンゴールでリードを広げて、9年ぶりのアジア制覇へ幸先良いスタートを切った。G組の川崎Fは、ホームで水原(韓国)相手に先制したものの、1―1の引き分けに終わった。

 用意周到な白星だった。サイドを崩し、ペースをつかんだ前半21分。呉宰碩(オ・ジェソク)の右クロスを相手選手に競り勝った長沢がどんぴしゃりのタイミングでヘディングで先制。7日のプレーオフ。ジョホールDT戦に続く価値あるゴール。「良いボールが来た。うまく流し込めた」と胸を張った。

 前半終了間際にはMF今野がこぼれ球を豪快に叩き込んで追加点を奪った。後半36分にはDF三浦がオウンゴールを誘発。15年9月16日の全北戦以来となる9試合ぶりのACL勝利に長谷川監督は「アウェーで勝ち点3を取れたのは非常に大きな結果」と満面の笑みを浮かべた。

 新スタジアム元年となった16年。アジア王者に照準を定めて挑んだが、まさかの2分け4敗で1次リーグ敗退。「ACLでもう一度優勝したい気持ちはどのチームよりも強い」(長谷川監督)とリベンジの舞台に懸ける思いは強かった。

 相手はオーストラリアAリーグの昨季王者。今季は最下位に低迷するとはいえ、高さと球際の強さは侮れない。左足首に不安を抱えていた1メートル92の長沢を指揮官はあえて先発で送り出した。狙い通りの先制は分析の成果だった。

 キャンプではJリーグで使用するアディダス社のボールは一切使わず、ACLで使用するナイキ社製のみでトレーニングを積んできた。「去年のACLは強いボールが蹴れなかった。まだ強いキックを打ち切れていない時もあるけど、感触をつかめた」。思惑通り、持ち前のパスワークでアデレードを翻ろうした。

 試合会場は08年にアジア制覇した思い出の地でもあった。例年はスロースターターのG大阪だが、プレーオフに続き2連勝。9年ぶりの頂点へ、今季はひと味違う。

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