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ハリル監督“勝負手” 本田も香川も岡崎も外した先発ある!

[ 2016年11月14日 05:30 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年11月15日    埼玉 )

ランニングする(左から)岡崎、本田、大迫

 W杯アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)を控える日本代表は13日、埼玉県内で非公開練習を行った。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、FW本田圭佑(30=ACミラン)、FW岡崎慎司(30=レスター)、MF香川真司(27=ドルトムント)の“ビッグ3”を先発から外す布陣を試したもよう。引き分け以下で解任の可能性がある大一番で、大胆采配に打って出る。

 決戦を2日後に控えたピッチで、意外な光景が広がっていた。冒頭15分を除き非公開で行われた練習。関係者の話を総合すると、紅白戦で本田、岡崎、香川が控え組に入ったという。ハリルホジッチ監督は11日のオマーン戦後に「良いパフォーマンスの選手が誰なのか、把握しないといけない。サウジ戦で誰を使うかしっかり考えて決めたい」と語っていたが、大胆采配に打って出る可能性が出てきた。

 3選手は長年、日本代表を引っ張ってきた攻撃の軸。国際Aマッチ通算得点は岡崎49、本田36、香川27で現チームの1~3位を占める。“ビッグ3”とも言えるチームの顔だが、ともに所属クラブで出場機会が減少中でコンディションは下降気味。主力組には大迫、清武、浅野が入ったもようで、名前や実績よりも、勢いとコンディションを優先した形だ。

 国際Aマッチ50得点に王手をかけて6試合足踏み中の岡崎は「FWは調子が良い選手が出るべきだと思う。久保、浅野、サコ(大迫)らがいる中で、最後は監督が決めること」と納得の表情。右足首痛が癒えた香川は「キヨ(清武)はキックの精度、アシストの能力が高い。そこは勉強になるし、参考にする」と定位置争いのライバルの実力を認めた。本田は前日に「外す選択をするということはいろいろな理由がある。監督は説明する必要があるし、納得できるもんであれば受け入れる必要がある」と語っている。

 ミーティングではサウジアラビアの分析に時間を割き、DF陣のラインコントロールやポゼッションにミスが多いことを確認。フレッシュな選手を積極起用する裏には、ミスを誘発するため前線からプレスをかける狙いもある。10年W杯南アフリカ大会後のW杯予選で本田、岡崎、香川がそろって先発落ちした例はない。指揮官は就任当初から6年以上も主力の顔触れに変化がないことを問題視していたが、年内最終戦を前に大きな決断を下そうとしている。結果次第で一気に世代交代が進む可能性もあり、大きな意味を持つ一戦となる。

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