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柏木 奪首へ原点回帰の金髪 GK西川も絶賛「狙いやすい」

[ 2016年9月17日 05:30 ]

金髪に染め、練習に参加した柏木

明治安田生命J1第2S第112節 浦和―FC東京

(9月17日 味スタ)
 明治安田生命J1第2ステージ(S)2位の浦和は17日にアウェーでFC東京と対戦する。日本代表MF柏木陽介(28)は16日、金髪のマッシュルームスタイルに髪形を変えてイメージチェンジ。目立つ頭と同様にプレーでも存在感を際立たせ、チームを第2S首位に導くつもりだ。

 並々ならぬ決意の表れだった。FC東京戦を控える柏木の髪形が、ガラリと変わっていた。これまでの黒髪ではなく鮮やかな金髪。襟足部分を刈り上げる“マッシュルーム”スタイルで前日練習を消化した。髪形について問われた司令塔は「朝起きたらこうなってた」とだけ話し、取材に一切応じない試合前日のルーティンで集中を高めた。

 原点回帰だ。07年U―20W杯カナダ大会16強となった日本は個性的なゴールパフォーマンスなどで「調子乗り世代」と形容された。そのチームの背番号10は、茶髪にロン毛の柏木だった。広島時代から師弟関係にあるペトロヴィッチ監督は「新しく来たテスト生かと思った」と冗談を飛ばしながらも「18、19歳の頃の髪に戻った。10年前の広島の陽介を見ているよう」と指摘した。

 金髪へのイメチェンは12年以来4年ぶり。リーグ終盤戦へ向け、自らにプレッシャーをかけた。

 チームにも好循環が生まれる。「昔に戻った感じ。違和感がない」と笑うGK西川は「(フィードで)狙いやすいですね」とニヤリ。右ウイングバックで先発が有力なMF駒井も「(足が)速いと思った」と話し、その存在感が錯覚を誘ったという。

 ポジショニングがより鮮明になる金髪司令塔の動きが攻守のスイッチとなる。「金髪の陽介さんのパスから得点に結びつけたい。いいパス、待ってます」と駒井。2日連続別メニューのDF槙野の出場は微妙で、柏木への依存度は高まる。

 前節で連敗を2で止めた浦和は、勝ち点で並ぶステージ首位の川崎Fを総得点の差で追う。最近5戦4勝1分けと圧倒するFC東京を蹴散らし、追い上げる。日本代表ではW杯アジア最終予選のUAE戦、タイ戦と左股関節付近の違和感で出場を棒に振った。チーム、代表ともに一戦も落とせない。“金狼”に変貌を遂げた柏木が、再出発の白星を獲りにいく。

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