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川崎F CS初出場決めるはずが…大久保一発退場、最後は乱闘騒ぎに

[ 2016年9月17日 20:14 ]

<大宮・川崎F>後半、川崎F中村がゴールを決める

明治安田生命J1第2S第12節 川崎F2―3大宮

(9月17日 熊谷陸)
 明治安田生命J1リーグ第2ステージは17日、各地で第12節が行われ、初のチャンピオンシップ(CS)出場に王手をかけていた川崎Fは2―3で大宮に敗れて今季4敗目を喫した。

 前半36分、元日本代表FW大久保嘉人(34)が相手選手に対する報復行為で一発退場となる波乱のスタート。同42分には、韓国代表GK鄭成龍(チョン・ソンリョン、31)が与えたPKを相手の元日本代表FW家長昭博(30)に決められ先制を許した。

 後半18分、DFエウシーニョ(26)のパスを元日本代表MF中村憲剛(35)が右足で左隅に決めて同点。後半36分には日本代表FW小林悠(28)が右足で決めて1度は逆転に成功した川崎Fだったが、歓喜から4分後の後半40分、家長にこの試合2点目となるゴールを左足で決められ2―2とされると、後半44分、ペナルティーエリア内で日本代表MF大島僚太(23)がかわされてMF江坂任(24)に左足で決勝点を決められた。

 勝てば年間勝ち点が66となり、CS出場決定となる年間3位以内が確定するはずだった1戦。5月14日の神戸戦(等々力)で左腓骨を骨折し、リオ五輪代表入りを逃したDF奈良竜樹(22)も4カ月ぶりにベンチ入りを果たし、ムードは上向きのはずだった。だが、昨年まで3年連続得点王に輝き、今季もリーグ2位の15ゴールをマークしているエースの大久保に“悪い癖”が出て一発退場。家長と競り合って倒れたところで押してきたMF横谷繁(29)に対して頭や肩付近で押し返して報復した。

 試合後、両チームが整列しようとした際には大宮の横谷と川崎FのDFエドゥアルド(23)が小競り合いを起こして乱闘寸前となり、エドゥアルドが痛めていた右肩を手で押さえて担架が運び込まれる場面も。風間八宏監督(54)は「自分たちで試合をメチャクチャにした。それがすべて」と怒り心頭だった。

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2016年9月17日のニュース