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五輪パワーだ!ハリル監督 メダリスト魂“背負い”大一番へ出陣

[ 2016年9月1日 05:30 ]

リオ五輪でメダルを獲得した選手などのメッセージが書かれた日の丸を見せるハリルホジッチ監督

W杯アジア最終予選B組 日本―UAE

(9月1日 埼玉)
 日本代表は1日、埼玉スタジアムで開催されるW杯アジア最終予選初戦でUAEと対戦する。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、リオデジャネイロ五輪メダリストから寄贈された激励メッセージ入り国旗を公式練習に持ち込み選手を鼓舞。過去アジア最終予選の初戦で敗れて本大会出場権を獲得したチームはなく、メダリスト魂を胸に6大会連続のW杯出場に向けた大一番に臨む。

 日の丸をマントのように肩にかけて、ハリルホジッチ監督はニヤニヤしていた。冒頭15分が公開された公式練習。選手を集めると「これが何か分かるか?」ともったいぶり「メダリストたちのサインとメッセージだ」とドヤ顔で言った。国旗に書かれたメッセージが上下逆になっており、選手から「反対ですよ!」と突っ込まれて、慌てて直すオチもついたが「かなり美しいプレゼント。選手のモチベーションが上がります」と感謝。テレビ局を通じて寄贈された国旗にはリオ五輪のメダリスト34人の直筆サインと激励メッセージが書かれていた。

 体操男子団体金メダルの内村、加藤、白井、山室、田中から「スーパーゴールを期待しています!」と激励されれば、優勝候補ながら銅メダルに終わった柔道女子57キロ級の松本からは「油断大敵」のメッセージ。卓球男子団体銀メダルの水谷からは「自信」の言葉を贈られた。FW小林は「競技は違うが、日本人が世界でやれることを示してくれた選手たち。刺激を受けました」と力を込めた。

 リオ五輪では史上最多41個のメダルを獲得したが、U―23日本代表が出場した男子サッカーは1次リーグ敗退。サッカー界の名誉挽回のためにも、6大会連続のW杯出場はノルマとなる。ハリルホジッチ監督は組み合わせが決まった4月からUAEの分析に着手。1―1のPK戦の末に敗れた15年1月のアジア杯準々決勝では支配率68・1%、シュート数35対3、CK数18対0、クロス数54対4など圧倒しながらカウンターでピンチを招いており、練習では攻撃時のバランスなどリスクマネジメントを徹底した。「UAEの戦い方は全て把握している。勝利が必要な大きな試合になる」。メダリスト魂を胸に、ロシアへ向けたスタートを切る。

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