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“100戦”錬磨の長谷部、主将の経験が物語る「初戦の重要性」

[ 2016年9月1日 05:30 ]

<日本代表練習>ウォーミングアップをする長谷部

W杯アジア最終予選B組 日本―UAE

(9月1日 埼玉)
 出場なら史上6人目の国際Aマッチ通算100試合となる主将のMF長谷部はスタートダッシュを宣言した。「結果論になるけど」と前置きしながらも「W杯(14年ブラジル大会)も五輪(16年リオ)も初戦の結果が悪いとつまずく」と言及。14年W杯は1次リーグ初戦コートジボワール戦に1―2の逆転負けを喫し、リオ五輪も初戦ナイジェリア戦に4―5と敗れた。来年6月までの長丁場となるアジア最終予選だが、初戦の勝敗が占めるウエートは大きい。

 それはデータも証明している。90年W杯イタリア大会アジア最終予選以降、黒星スタートした18チームは全てW杯切符を逃している。3度目のアジア最終予選を迎える主将は「逆に僕の経験ですが、過去2回(アジア最終予選)は成功している。初戦の重要性はみんな感じている」と実体験を基に気を引き締めた。

 「誰と組むのか分からないけど…自分が出た時にはパートナーの特長を生かしたい」。ボランチは柏木が負傷し、山口か大島とのコンビが濃厚。両者とも最終予選は初めてで、さらにUAEには15年アジア杯でも手を焼いたMF、O・アブドゥルラフマンがトップ下に君臨する。ボランチの働きが勝敗を左右するのは明白で「(O・アブドゥルラフマンに)ボールが入った時につぶしにいくことが大事。経験のある選手が落ち着いたプレーや態度を示せば、若手はノビノビとできる」とチーム内外に目を配るつもりだ。

 「個人的に日本代表は特別な場所。誰が出場するのか分からないし、1試合目も50試合目もそんなに心境は変わらない」

 06年2月10日の親善試合米国戦でA代表デビューしてから11年。勝てばセレモニーを行うプランもある。節目の一戦を飾り、ロシアロードへ勢いを付ける。

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2016年9月1日のニュース