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浦和・阿部 6年ぶりFK弾! 那須第2子祝う

[ 2016年7月10日 05:30 ]

<浦和・柏>ゆりかごダンスで那須の第2子誕生を祝う浦和イレブン

明治安田生命J1第2S第2節 浦和2―0柏

(7月9日 埼玉)
 浦和のベテランの阿部が、衝撃の先制ゴールを挙げた。前半31分、ゴール左寄りの位置から得たFK。柏木が蹴ると見せかけてスルーすると、34歳が右足を振り抜いた。インフロントで蹴り上げた鋭い軌道は、柏のリオ五輪代表GK中村の右手に触れながらもゴール左を射抜いた。主将が開幕2連勝へ導く先制弾を挙げ、9日に生まれたDF那須の第2子を祝い揺りかごダンスを披露した。

 04年アテネ五輪のプレースキッカーが、伝家の宝刀を抜いた。普段は後輩にキッカーを譲るが、この日は槙野が出場停止。第2ステージのホーム開幕戦で勢いに乗るために自分が決める。34歳の自覚だった。今季初ゴールは10年4月3日の湘南戦以来6年ぶりとなる直接FK弾。千葉時代には6得点を挙げており、リーグ通算9点目となった。「柏はアウェーで強さを発揮するチーム。個の能力が非常に高い」。試合前日にペトロヴィッチ監督は警戒を強めていたが、それも杞憂(きゆう)に終わった。前節のアウェー福岡戦では阿部と同い年の那須が柏木のFKを頭で同点ゴール。第2ステージは頼れるベテランが味を出している。

 阿部が相手の出はなをくじくと、後半は浦和ペースだった。同5分には李が興梠とのワンツーから左足ボレーを決め、追加点を挙げた。リオ五輪代表のDF遠藤も左肘じん帯損傷から復帰。遠藤を3バック右に置き、中央に那須、左に森脇を配置した布陣で相手の攻撃を防いだ。リーグ戦9試合ぶりの完封勝利で4連勝。年間勝ち点で上位の川崎F、鹿島を追う。

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