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熊本、連勝ならず…黒木2戦連続弾も1―1ドロー

[ 2016年6月13日 05:30 ]

<群馬・熊本>後半7分、ゴールを決めた熊本・黒木(左から2人目)と喜ぶ清武(左から3人目)

明治安田生命J2第18節 熊本1―1群馬

(6月12日 正田スタ)
 J2熊本はアウェーで群馬と対戦し、後半7分、DF黒木晃平(26)の2試合連続ゴールで先制したものの、ロスタイムに同点弾を許し、1―1のドロー。リーグ戦復帰後初の連勝とはならなかった。北九州は後半14分にFW池元友樹(31)が決勝弾を決め、3―2で金沢に勝利。本拠地では開幕戦以来となる勝利を収め、最下位を脱出した。

 試合終了のホイッスルを聞いた熊本イレブンは敗戦を喫したように、ピッチ上に崩れ落ちた。後半ロスタイムに追いつかれてのドロー。あと少しの我慢ができなかった。清川浩行監督(49)は「勝ち点1を持ち帰ることができて良かった」と懸命に前を向いたが、その言葉もどこか力がなかった。

 中3日を感じさせない切れのある動きで前半からゴールに迫った。前半23分にはFW清武、同24分にはMF嶋田のシュートが立て続けにポストを直撃。高い位置からボールを奪い、ショートカウンターで何度もチャンスをつくった。

 待望の瞬間が訪れたのは後半7分。右サイドからゴール中央に切り込んだDF黒木が左足を一閃(いっせん)。「思い切り振り抜いたけど、うまくリラックスして打てました」。ポストに当たりながらもゴールマウスに吸い込まれる技ありの2試合連続ゴール。利き足は右で現在のポジションも右サイドバック。ただ、震災前までは左サイドバックが本職という器用さが大事な場面で生きた。

 勝ち点3を逃したが、内容は明らかに上向いている。清武は「課題は残るけど、前節勝ったことでストレスなく、いいサッカーができるようになっている」と手応え。次節は19日の讃岐戦(ベアスタ)。復帰後初白星をつかんだ“ホーム”で再び流れに乗りたい。

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2016年6月13日のニュース