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常連組覚悟!“シンデレラボーイ”富樫敬真、下克上へ「結果を」

[ 2016年5月14日 06:16 ]

トゥーロン国際へ意気込みを語る横浜FW富樫

 日本サッカー協会は13日、トゥーロン国際(18日開幕、フランス)に臨むU―23日本代表の20選手を発表した。横浜のシンデレラボーイ、FW富樫敬真(けいまん=22)は華麗なループ弾を決めた11日のガーナ戦に続く選出で、初の海外遠征メンバー入り。8月のリオデジャネイロ五輪代表の選考が佳境を迎える中、“常連組”を超える結果を目標に掲げた。

 横浜のシンデレラボーイがまた1歩、リオ五輪に近づいた。トゥーロン国際は五輪代表18人を絞り込む上で極めて重要な大会。富樫もその意味は承知している。「(1月のアジア最終)予選で結果を残している人たちを上回る結果を残さないと(五輪代表)資格はない」。目標は常連組を超えるインパクト。自らに高いハードルを課した。

 U―23代表として初出場した11日のガーナ戦でループ弾を決める鮮烈デビュー。昨年まで関東大学2部リーグ・関東学院大の無名FWながらすい星のごとく手倉森ジャパンに現れた。だがまだ何も成し得ていない。1月の五輪予選でのFW陣は、海外組の久保が3得点、さらに浅野が2得点を挙げリオ切符に貢献。初の海外遠征となる富樫にとっては、意識する数字となる。

 手倉森監督は「FW、SB、2列目」をOA枠候補に挙げる。当然、U―23戦士としては心中穏やかではない。「OA枠もある中、必要ないと思わせる結果を出さないと」と富樫。ガーナ戦ではアフリカ勢特有の身体能力の高さにも驚きはなかった。今回、1次リーグは五輪同様、欧州、南米、アフリカ勢と同組だ。特に「ポルトガル、イングランド…その中でどれだけできるか楽しみ」と腕をぶす。

 横浜は14日に鹿島と激突する。U―23代表DF植田を擁し、13年8月以降は5連敗中、直近3戦は零敗という天敵だ。「いい準備をしてFWとして結果を残せるようにやるだけです」。米国人の母、日本人の父を持つ富樫の持ち味は今季先発した試合で5戦4発という圧巻の決定力。まずは天敵を倒し、リオ五輪の試金石となるトゥーロンへ。シンデレラストーリーを加速させる。

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2016年5月14日のニュース