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埼スタ設置AEDが心肺停止男性を救う ACL広州恒大戦後、人々が力合わせ

[ 2016年4月13日 14:42 ]

 サッカーJ1の浦和は13日、今月5日に埼玉スタジアムで行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグの広州恒大(中国)戦の試合後に男性が心肺停止となり、その場に居合わせた医師と観戦に来ていた一般男性がAED(自動体外式除細動器)を使うなど初期対応をして救命したことを公表した。

 クラブの発表によると、広州恒大との試合が終わった後の4月5日午後9時45分ごろ、埼玉スタジアム東側駐車場で50歳代の男性が心肺停止状態に陥った。その場に居合わせた医師と一般男性が初期対応を行い、この試合で会場の医事を担当していた医師も加わって会場に設置されていたAEDを使い、心肺停止となっていた男性の救命にあたった。さらに医師の2人は救急車に同乗。病院に到着するまで男性の症状を悪化させることなく、病院の医師に引き継いだ。初期対応が迅速であったこと、また、スタジアムに設置されていたAEDを素早く使用できたことが幸いし、救命につながったという。

 これらの対応に対し、4月12日には、さいたま市の緑消防署から3人に消防署長表彰状が、埼玉県浦和東警察署からは初期対応をした2人に感謝状が贈られ、試合を運営する主管者の浦和レッズとして競技運営部長から3人にお礼が述べられた。

 クラブは「こうした緊急時に迅速な対応ができるよう、会場での救護体制をより整備するとともに、AEDの使用への理解を広められるよう努めていきます」としている。

 Jリーグでは2014年からスタジアムへのAED常設をルール化。3月27日に中銀スタジアムで行われたナビスコ杯の甲府―大宮戦では、試合中に心肺停止となった女性がAED救護ボランティアの迅速な対応で一命を取り留めた。

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2016年4月13日のニュース