なでしこ踏んだり蹴ったり　練習試合雨で中止、ＧＫ山根負傷離脱…

激しい雨の中で練習するなでしこジャパン

　リオ五輪アジア最終予選（２月２９日～３月９日、大阪）に臨むなでしこジャパンは２３日、合宿中の石垣島で練習を行ったが、暴風雨の影響で途中で打ち切った。さらにＧＫ山根恵里奈（２５＝千葉）が右太腿裏を痛めて離脱。度重なる災難に見舞われた。

　なでしこジャパンが石垣島合宿６日目を迎え、最後のメニューに地元の男子高校生との練習試合を行うはずだった。だが、台風のような暴風雨が徐々に強まり、練習は約１時間３０分で打ち切られ、練習試合は中止。選手たちはロッカールームへ引き揚げた。

　その上に想定外の事態も起きた。１メートル８７の長身ＧＫ山根が右太腿裏を痛めて離脱。前日に違和感を訴え市内の病院で精密検査を受けた結果、重傷ではなかったが、練習後は右足を引きずってバスに乗り込んでおり、今合宿は別メニュー調整を続けることが濃厚となった。

　佐々木監督は「最後にゲームをやる予定だったけどね。なでしこは雨にも風にも負けない」と前を向いたが、最終予選初戦のオーストラリア戦は相手の高さを封じることが勝利への近道。その切り札として期待される守護神の調整に大きな乱れが生じたのは痛い。