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FIFA会長選、8候補乱立 インファンティノ、サルマン両氏軸 

[ 2015年10月27日 17:40 ]

 来年2月に行われる国際サッカー連盟(FIFA)会長選は、26日の締め切り直前に欧州サッカー連盟(UEFA)のインファンティノ事務局長(スイス)とアジア・サッカー連盟(AFC)のサルマン会長(バーレーン)が立候補を発表した。汚職事件でイメージが地に落ちた組織の新トップを目指し異例の8候補が乱立するが、2人を軸に駆け引きが続きそうだ。

 UEFAはインファンティノ氏への全面的な支援を表明した。FIFA倫理委員会から90日間の暫定的な活動停止処分を受けたプラティニUEFA会長(フランス)は立候補しているものの、資格を得られるかさえも不透明な状況にある。

 サルマン会長は2013年5月、不正疑惑で表舞台から去ったハマム前会長の後任を決めたAFC会長選で「クリーン路線」を打ち出して当選した。当時、協力関係にあったFIFAのアハマド理事の支援を今回も受け、アジアを中心に支持を広げているとされる。ただし、人権侵害問題に関与したとの報道もあり、影響がどう出るか。

 アフリカからはリベリア・サッカー協会のビリティ会長と南アフリカの実業家、セシュワレイ氏が出馬を表明した。5月の選挙で敗れたヨルダンのアリ王子、FIFA元副事務局長のシャンパーニュ氏(フランス)、元トリニダード・トバゴ代表のナキド氏は確たる支持基盤がなく、苦戦を強いられそうだ。元日本代表監督のジーコ氏は立候補に必要な加盟5協会の推薦を得られず、出馬を断念した。(共同)

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2015年10月27日のニュース