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G大阪 連覇へPK11人目GK藤ヶ谷決めた 雨中の死闘制す

[ 2015年9月7日 05:30 ]

<名古屋・G大阪>名古屋に勝利し、笑顔喜ぶ遠藤(左)らG大阪イレブン

ナビスコは準々決勝第2戦 G大阪2―2(PK10―9)名古屋

(9月6日 パロ瑞穂)
 もつれこんだ死闘を制した。2戦合計3―3、トータル210分の戦いで決着がつかずに迎えたPK戦。11人目のキッカーとして先に登場した名古屋GK高木が外し、今度はG大阪のGK藤ケ谷がPKスポットに立つ。右足から放たれたシュートがネットを揺らし、連覇へと前進する4強進出が決定。歓喜の輪の中心で、殊勲の守護神は安どの表情を浮かべた。

 「(PK戦の)キッカーはプロになって初めてだけど、意外と冷静に蹴ることができた。(ナビスコ杯が)自分にとっては久々の公式戦。勝ち上がれて良かった」

 ドラマの詰まった一戦だった。前半7分にMF阿部がパスを奪われ先制点を献上。アウェーで痛いビハインドを負ったが、ミスを取り返すかのように同41分に阿部が同点弾を突き刺す。後半30分には途中出場したMF大森が左膝を痛め負傷交代するアクシデント。延長戦で再び追いつかれる展開となり、2点目を決めたDF岩下は足をけいれんさせながらピッチに立ち続けた。力を尽くし、何とか名古屋を振り切った。

 FW宇佐美ら日本代表勢4人を欠く中、第1戦では19歳のルーキー平尾がプロ初先発を果たすなど、準々決勝は合計19人の選手が出場。まさに総力戦で勝ち取った4強進出だ。2アシストをマークした主将のMF遠藤は手応えを口にした。

 「代表がいない時にナビスコ杯の試合とかはあるし、彼らがいない中でもベスト4に残れたのは良いこと。これからまた日程がきつくなってくるけど、チーム力を落とさずにやっていきたい」

 リーグ戦とACLを並行して戦う今大会。戦力の底上げにも成功し、収穫の多い4強進出となった。

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