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【J1注目株】浦和MF小島秀仁 縦パス光るプラチナ世代の司令塔

[ 2015年2月18日 08:30 ]

浦和のMF小島秀仁

 2ステージが導入となるJ1リーグは、いよいよ3月7日に開幕する。スポニチでは18クラブの担当記者が一押し選手を紹介。本日から開幕直前まで集中連載する。第1回は急失速した昨季の雪辱を狙う浦和。06年以来のリーグ制覇のため、ブレークが不可欠となるのがMF小島秀仁(22)。J2徳島への期限付き移籍から1シーズンで復帰したプラチナ世代の司令塔に注目した。

 ACLとの両獲りをうかがう浦和には、定位置を静かに狙うボランチがいる。J2徳島への期限付き移籍から復帰した小島だ。阿部、鈴木、柏木、前橋育英の先輩・青木との争いはし烈だが、生え抜きの台頭を期待する声は大きい。「チームとして優勝する。それに自分も精いっぱい絡んでいきたい。自分が中心になっていかないと」。昨季ブレークした関根のように、チームに勢いをもたらすのは若手の活躍だ。

 苦しみながら、得意の縦パスを磨いてきた。昨季は初のJ1に臨んだ徳島に期限付き移籍。序盤から降格危機にさらされたチームは守備戦術を敷いたため出場する機会は少なく、その展開力を披露する場はなかった。弱点の守備力を上げる一方で「常に1本での縦パスが出せるようにイメージを持って練習していた。上を見続けていた」。日本代表戦やブンデスリーガ、プレミアリーグなど一流のプレー映像を何度も見つめ、流れを変える縦パスを研究し続けた。

 プラチナ世代と評される92年生まれ。宮市(トゥエンテ)、柴崎(鹿島)、宇佐美(G大阪)らと臨んだ09年U―17W杯は全3試合に出場。将来を期待されながら伸び悩んだ。昨年9月には日本代表に選ばれた柴崎、武藤(FC東京)がベネズエラ戦でゴール。同世代の活躍をテレビで見つめ「凄いなと思った。代表や海外でやっている選手もいる。追い抜けるようにしたい」。闘争心に火が付いた。

 主将も務めた前橋育英では、2年時に全国高校総体優勝。その母校が今年度の全国選手権で初の準優勝を果たした。母校が埼スタのピッチに立ち「僕もあそこに立っていないといけない」と発奮材料には事欠かない。世代屈指と呼ばれた司令塔が、再び輝きを放つ。

 ◆小島 秀仁(こじま・しゅうと)1992年(平4)7月30日、栃木県生まれの22歳。佐川野FCJパワーズ、ヴェルディSS小山を経て前橋育英に進学。卒業後は、FC東京や横浜などとの争奪戦の末に浦和に入団。同校先輩の細貝(ヘルタ)と同じ道を選択した。11年6月22日のホーム・福岡戦でJリーグデビュー。J1通算30試合0得点。徳島に期限付き移籍した昨季は同11試合0得点。1メートル78、65キロ。背番号18。

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2015年2月18日のニュース