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武藤 新人最多王手弾!FC東京のJ1ホーム100勝呼んだ

[ 2014年10月23日 05:30 ]

<FC東京・広島>後半28分、決勝ゴールを決め喜ぶ武藤

J1第29節 FC東京2―1広島

(10月22日 味スタ)
 FC東京はホームで広島と対戦し2―1で競り勝った。日本代表FW武藤嘉紀(22)が、1―1の後半29分に同DF太田宏介(27)の左FKを頭で決め、チームを3戦ぶり勝利に導いた。新人最多得点に王手をかける3試合ぶりの今季12点目は、J1ホーム通算100勝目をもたらすメモリアル弾にもなった。川崎Fの日本代表FW小林悠(27)は鳥栖戦でゴールを記録し、2―0の勝利に貢献。C大阪に敗れた徳島はJ2降格が決まった。
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 やはり持ってる男は違った。チームのJ1ホーム通算100勝が懸かった一戦で、アギーレジャパン1号弾を決めた武藤が決勝ゴールだ。1―1の後半29分、太田の左FKにニアに走り込む。頭で合わせると、シュートはDFに当たってネットに吸い込まれた。「太田選手のクロスが最高だったので、ニアで当てることだけ意識した」。今やチームのエースに成長した新星は3戦ぶりの得点をホッとした表情で振り返った。

 ほとんどのチャンスは武藤の突破から生まれた。後半16分には左サイドで今月の代表戦で評価を上げた塩谷とマッチアップ。体を素早く反転させ、スピードで一気に振り切った。「塩谷選手も日本を代表するDF。自信につながる」。日本が0―4で惨敗した14日のブラジル戦では「判断の速さ、ドリブル、タッチの質の差を感じた」とショックも受けた。だが、その課題を克服するために早速、練習から意識を高めた。この日はまた一歩、成長した姿を見せつけた。

 そんな武藤に海外からの注目も高まっている。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート」で、Jリーグの有望選手として柴崎とともに名前を挙げられるなど今や欧州でも知られた存在となった。この日もスタンドには、香川をはじめ多くの日本人選手のドイツ移籍を実現させているドイツ人代理人のクロート氏が目を光らせた。

 武藤はチームメートのFW渡辺が横浜時代の09年に記録した新人最多得点13にあと1と迫った。「自分の記録よりチームの勝利の中で泥くさくゴールを決められれば良い」。残り5試合。記録更新は時間の問題だ。

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