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柿谷 屈辱の途中交代も前向く「こういう経験をしに来た」

[ 2014年8月18日 05:30 ]

バーゼルの柿谷

スイスリーグ第6節 バーゼル3―2シオン

(8月17日)
 屈辱の途中交代だ。2試合連続で先発出場したバーゼルの柿谷は前半14分のシュートをゴール左に外すと、その後は肉弾戦を繰り広げる展開の中に入れなかった。後半も流れから取り残され、10分という早い時間帯にベンチに下げられた。

 出場2試合目だった9日のチューリヒ戦で途中出場から移籍後初ゴールを決めると、14日のザンクトガレン戦で初の先発を果たした。しかし、1トップの位置で好機を生かせずチームも敗戦。3トップの右で先発したこの日のシオン戦では好機すら呼び込めなかった。

 移籍前の不安が的中した。Jリーグではフィジカル勝負を避けながら卓越した足元の技術で勝負してきたものの、スイスでは激しい球際の前にボールキープすらままならない。屈強な肉体をぶつけ合うリーグにあって、日本の誇る技巧派は完全に埋没した。

 「こういう経験をしに来たということもあるし。頼りになるなと思ってもらえるように、また体のケアをして、次の試合に向けてしっかり準備するだけだなと思います」。常に淡々と話す背番号14だが、残された時間は決して多くない。柿谷の苦闘が続く。

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2014年8月18日のニュース