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香川“正念場の3季目”知将迎えたマンU奪冠なるか プレミア16日開幕

[ 2014年8月15日 07:52 ]

正念場の3季目。レギュラーを目指し新監督へのアピールが続く香川(AP)

 世界最高峰の戦いが幕を開ける。イングランドのプレミアリーグが16日から各地で開幕。ホームでスウォンジーと対戦するマンチェスター・ユナイテッドの日本代表FW香川真司(25)は、激しいチーム内競争で結果を示しながら名門の2年ぶりの覇権奪回を狙う。サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(25)、アーセナルのFW宮市亮(21)も世界各国のスターが集う頂上リーグで活躍を目指す。

 日本が誇る司令塔の新たな戦いが始まる。12年にマンチェスターUに移籍した香川にとって、今季は“正念場の3季目”。1季目は6得点を挙げてリーグ優勝に貢献したが、名将ファーガソン元監督が勇退した2季目はモイーズ前監督の下で出場機会が激減した。18試合無得点に終わり、チームも無冠。「プレミアリーグの難しさを感じている」。自らに課す目標は、目に見える結果と2年ぶりのタイトル奪取だ。

 昨季7位の屈辱を味わった名門は、オランダ人の知将ファンハール新監督を招へい。3―5―2のトップ下での起用が予想される香川だが、現状ではスペイン代表MFマタの控えに甘んじる。シーズン前の親善大会ギネス杯で指揮官の信頼を高めたが、地元紙報道では放出危機が伝えられるなどチーム内での立場は厳しい。「今シーズンは新しい監督の下でチームが勝つために、自分がやれることにチャレンジしていきたい」。開幕戦から雑音をかき消す活躍が不可欠だ。

 香川が身を投じているプレミアは文字通り、世界最高峰リーグだ。昨季のリーグ放送権収入は約15億6311万ポンド(約2673億円)という巨額の資金を背景に、イングランド代表FWルーニーやオランダ代表FWファンペルシーら世界的スター選手が集う。W杯ブラジル大会に登録した736選手の所属リーグは、プレミアが110人で一番多い。その中でもまれる香川の経験は全てが血となり肉となる。新生ユナイテッドの初陣はスウォンジー。「一日一日、コンディション上げていくだけ」。ビッグクラブでの生き残り。そして、29歳の円熟期で迎える4年後のW杯ロシア大会に向け、香川の勝負の一年が幕を開ける。

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2014年8月15日のニュース