バルサ無冠危機…クラシコに敗れ公式戦３連敗で国王杯Ｖ逃す

Ｒマドリードに敗れ落胆するバルセロナＦＷネイマール

スペイン国王杯決勝 バルセロナ１―２レアル・マドリード

（4月16日）
　歓喜する宿敵を横目に、うなだれて立ちすくむメッシとネイマールの姿が、バルセロナの現状を象徴していた。終了間際にネイマールのシュートが右ポストを叩くなど、アルゼンチンとブラジルの両エースが３試合連続の不発に終わり、公式戦３連敗。マルティノ監督は「ファンに対して心の底から痛みを感じる」とクラシコ敗戦をわびた。

　一時代の終えんかもしれない。１週間前には欧州ＣＬで同じスペイン勢のＡマドリードに敗れて７季ぶりに４強入りを逃し、国内リーグも現在３位で０７～０８年以来の主要タイトル無冠の危機に直面している。ＦＩＦＡに控訴している今夏と冬の移籍市場での活動禁止処分が確定すれば、補強が１年間不可能になり、復活の道は遠のくことになる。

　今季就任した指揮官は「この結果は私の将来に影響しない」と語ったが、地元メディアでは後任候補にドルトムントのクロップ監督らが浮上するなど去就は不透明。ピッチ内外に問題を抱えながら、首位Ａマドリードを勝ち点４差で追う国内リーグ残り５戦に臨む。