×

勝って奪首や!!神戸 J1初の“悲願達成”かかる鹿島戦

[ 2014年4月18日 05:30 ]

 クラブの未来を左右する決戦だ。19日にアウェー鹿島戦を控える神戸は17日、神戸市西区の練習場で調整。現在3位のチームが2位の相手を直接対決で下せば、暫定ながら首位に立つことが可能となり、翌20日に広島が引き分け以下なら堂々たる首位で第8節をフィニッシュ。Jリーグ初参戦から6216日目の悲願達成がかかる。

 浮き沈みを繰り返してきたミナト神戸のクラブが歴史的な日を迎える。19日の鹿島戦に勝てば、同日に試合のない広島をかわして暫定首位。Jリーグに昇格した97年の初戦(4月12日)から数えると実に6216日目の初快挙だ。広島が20日の新潟戦に引き分け以下なら、正式に翌1週間のリーグトップも約束される。

 12年に開幕のG大阪戦に3―1で勝利して首位に立ったことはあっても、1節限定で、しかも同年はJ2に降格した。5節以降はクラブ初。安達監督は「どうであれ、勝って首位になることを目指します」と宣言した。

 くしくも97年の記念すべきJ初戦も、今回と同じ会場同じ相手だった。当時はマジーニョにハットトリックを達成されるなど2―5で完敗しリーグの厳しさを痛感。その後クラブ身売りや2度のJ2降格といった苦難の歴史を経ながら、ついに首位への挑戦権を手にして出発の地に乗り込む。

 状況は決して楽観視できない。16日のナビスコ杯FC東京戦で負傷したMFシンプリシオの欠場が決定的に。攻撃サッカーの基点を担う元ブラジル代表MFの不在に指揮官は「1ボランチでやることも考えている」と今季初のシステム変更を示唆した。さらに左サイドバックをこなす3選手も離脱中。通算1勝(11敗3分)のカシマスタジアムでの勝利へのハードルは相当に高い。

 しかし今回の好機を逃しては初優勝などおぼつかない。「そこで勝って乗り越えられれば、上位に定着して気持ちに余裕が生まれると思う」とMF森岡が話しているように、常勝クラブへ飛躍するための分岐点だ。内容は度外視。勝ち点3という結果だけを目指す。

続きを表示

2014年4月18日のニュース