Ｃ大阪ＭＦ丸岡　ドルト移籍「ワクワクする」相棒は炊飯器

ドルトムント移籍のため３日、関西空港から旅立った丸岡

　ドイツ１部・ドルトムントへ移籍するＣ大阪Ｕ―１８出身のＭＦ丸岡満（１７）が３日、関西空港発の航空機で出発した。

　同国３部に所属するＵ―２３チームでの始動となるが、ふだんの練習と契約はトップと同じ待遇。「（ブンデスリーガの）試合に出ることがあっちに行く意味なんで。不安はなくて、ワクワクしかない」と即デビューをもくろんだ。

　炊飯器が相棒だ。パンやパスタなど欧州での主食が苦手。Ｕ―１８で３度のドイツ遠征を経験した際には、チームメートがホテル供給のパンを昼食とする一方、持参したマイ炊飯器で白米を炊きおにぎりを握って試合へ臨んでいた。

　そんな精神面でのタフさとともに潜在能力の高さも実証済み。クロップ監督が認めた技術はもちろん、Ｃ大阪Ｕ―１８加入初年度にいきなり持久力テストでＮｏ．１の数値をたたき出した運動量も持ち味だ。今後の成長次第ではクラブの先輩である香川（マンチェスターＵ）と同じ道を歩むことも可能。「日本人がドイツに来られるような環境を作りたい」。ユースから即ビッグクラブへ。先駆者の自覚を胸にドイツへと向かった。

　◆丸岡　満（まるおか　みつる）１９９６年（平８）１月６日生まれの１７歳。徳島県出身。徳島市立川内中在籍時からＪＦＡエリートプログラムに選抜され、１１年からＣ大阪Ｕ―１８に加入。Ｕ―１５、Ｕ―１６、Ｕ―１７日本代表、Ｕ―１８日本代表候補。ポジションは守備的ＭＦ。１メートル７３、６４キロ。右利き。