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香川の逆襲!!今季初の公式戦フル出場に指揮官も絶賛

[ 2013年10月25日 06:00 ]

レアル・ソシエダード戦でパスを出すマンチェスター・ユナイテッドの香川

欧州CL1次リーグA組 マンチェスター・ユナイテッド1-0レアル・ソシエダード

(10月23日)
 欧州CL1次リーグは23日に8試合が行われ、A組のマンチェスター・ユナイテッドはホームでレアル・ソシエダードを1―0で下し、同組首位を守った。日本代表MF香川真司(24)は今季初の公式戦フル出場を果たし、本来の輝きを見せて勝利に貢献。D組でマンチェスター・シティーと対戦したCSKAモスクワは日本代表MF本田圭佑(27)が先制アシストを記録したが、1―2で痛恨の逆転負けを喫した。

 これが、香川だ。1―0で迎えた後半。相手が前がかりになると一気にスイッチが入る。効果的にスペースを使い、チャンスを量産。18分と21分、ゴール前に進入して立て続けに左足でシュートを放った。いずれも滑り込む相手DFに止められ「ちょっと悔しい。結果を残したかった」と頭を抱えたが、クラブ公式サイトでマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなどインパクトは絶大だった。

 試合後のモイーズ監督は「今季のベストパフォーマンス。私自身の目で本来のシンジを見たのは今夜が初めて。ボールを持っていないときの動きも素晴らしかった」と称賛の言葉を並べた。先発を言い渡されたのは試合直前だ。準備はできていた。開幕以降、香川に対しては厳しいコメントを発してきただけにまるで別人のようだった。

 後半35分までは、日本代表と同じ中盤の左サイドでプレー。終盤、トップ下に入ると香川の動きはさらに加速した。「みんなが攻撃に絡めた」。同44分にはルーニーとワンツーを決め、カバーに入った敵の間合いを外し、強烈なシュート。指揮官は「10番(トップ下)のポジションで起用してからは、ルーニーと良い連係をつくれた。姿勢、エネルギーともに素晴らしい」と振り返った。

 もちろん、香川に満足感はない。先発は9月28日の国内リーグ・ウェストブロミッジ戦以来4試合ぶり。18歳の新星ヤヌザイらが台頭し、厳しい立場にあることに変わりはない。「相手のプレッシャーもきつくなかったし、ゆっくりした展開だったので疲れはなかった。僕自身にはやりやすい試合。もっと激しい試合があるのでその中で結果を求めていきたい」。逆襲の光明が見えてきた香川は、ただ前を向いた。

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2013年10月25日のニュース