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ダービー完敗で“香川を使え”OBオーウェン氏も待望

[ 2013年9月24日 06:00 ]

<マンチェスターC・マンチェスターU>出番なく終わった香川

プレミアリーグ・第5節 マンチェスターC4―1マンチェスターU

(9月22日)
 マンチェスター・ユナイテッドの日本代表MF香川真司(24)は22日、マンチェスター・シティーとのダービーで出場機会を与えられなかった。試合は宿敵に1―4の大敗を喫し、今季リーグ戦2敗目。いまだリーグ戦では出場機会がなく苦しい立場に立たされているが、マンチェスターUのOBや地元メディア、サポーターからは“香川待望論”が湧き上がった。

 屈辱的なスコアをベンチから見届けるしかなかった。試合終了間際にルーニーが一矢報いたが、焼け石に水。交代枠は2つ余っていたにもかかわらず、香川は一度もアップすることはなかった。力の差を見せつけられ、モイーズ監督の無策を露呈した一戦。試合後、香川はコメントを残さなかったが惨敗に湧き上がったのは“香川待望論”だった。

 マンチェスターCに対し、マンチェスターUは個々の能力に頼るサッカーしかできなかった。身体能力勝負のサイド攻撃以外に攻め手を示せない戦いぶりに、黙っていられなかったのは09年から12年までマンチェスターUでプレーした元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏(33)だった。前半だけで2点差を付けられ、ハーフタイム中に自身のツイッターで「ショッキングな前半だった。自分がモイーズだったらヤングに代わって香川を使う」とつぶやいた。サイドMFとして攻守に精彩を欠き、中盤の構成を停滞させたイングランド代表MFヤングよりも、他の選手と連動できる香川の起用を推薦した。

 また22日付のデーリー・テレグラフ紙(電子版)は「マンチェスターUのファンは、MFバレンシアとMFヤングのプレーに不満を述べ、なぜ香川を起用しないのか訴えた。なぜユナイテッドの中盤がシティーより劣っているのか。そう訴えていた」とサポーターの思いを代弁。モイーズ采配に疑問を呈した。

 香川の今季出場は8月11日、ウィガンとのカップ戦「コミュニティーシールド」での8分間と、17日の欧州CLレバークーゼン戦の71分間だけ。リーグ戦では開幕から5試合連続で出場機会が与えられていない。次戦は25日のリーグ杯リバプール戦。ターンオーバーで先発で起用される可能性もあるが、OBやサポーターの期待に応えることが自身のポジション確保にもつながる。

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2013年9月24日のニュース