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セリエA日本人初!長友 開幕2戦連発弾で勝利に貢献

[ 2013年9月3日 06:00 ]

カターニア戦の後半、2点目のゴールを決め、チームメートに祝福されるインテル・ミラノの長友(左)

セリエA インテル・ミラノ3-0カターニア

(9月1日)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(26)が、また頭で2試合連続ゴールを挙げた。1日、アウェーのカターニア戦にフル出場。1―0の後半11分、8月25日の開幕戦(対ジェノア)に続く得点で3―0での開幕2連勝に貢献するとともに、インテルでの公式戦100試合出場を自ら祝った。日本人のリーグ開幕2試合での連続得点はセリエAで初めてとなった。

 セリエAでカズも中田も中村もできなかった快挙を、DF登録の長友がやってのけた。日本人選手初の開幕2試合連続ゴールが生まれたのは、1―0の後半11分。パラシオからの低く速い右クロスを、逆サイドから走り込んだ勢いのまま頭で押し込んだ。

 「点は常に狙っている。最初は止められたが、また信じて(ゴール前に)入った結果、ゴールにつながった」。1メートル70と小柄な男が頭で連続得点。その裏には、今季就任したマッツァーリ監督が導入した攻撃的な3バックシステムがある。この日は守備時は相手3トップを抑えるため左サイドバックだったが、攻撃時は3―5―2の左MFで、より高い位置でプレー。「監督からは、守備をしっかりしてから上がって行く運動量と、ゴールに絡む動きを求められている」。豊富な運動量で何度もゴール前まで駆け上がり、クロスに飛び込む機会をうかがった。後半4分のダイビングヘッドこそ相手GKに阻まれたが、7分後のゴールにつながった。

 また“意識改革”も結果に表れている。インテルで4季目を迎え、この日で公式戦100試合出場を達成。「出ている選手の中では(在籍が)長い部類に入る。これまでは引っ張ってもらう立場だったが、これからは引っ張っていかなければいけない立場」と意気込む。この日の先発で長友より在籍期間が長いのはカンビアッソだけ。試合前には19歳のコバチッチにアドバイスを送るなど、昨季9位に沈んだ名門再建のためにチームをけん引する覚悟だ。

 次節15日は2連覇中のユベントス戦。「自分たちのサッカーをすれば絶対いい試合になる。信じて戦う」と語った。だが、その前に日本代表としてグアテマラ、ガーナ相手に2試合を戦う。長友は粘り強い守備と身につけた決定力でザックジャパンでもキーマンとなる。

 ≪長友 セリエA日本人初の開幕2試合連続弾≫長友が開幕戦から2試合連続ゴール。欧州主要リーグでの日本人の開幕戦からの連続試合得点は09年に本田圭佑(VVVフェンロ)がオランダ1部リーグで開幕から4試合連続得点した例があるだけ。セリエAでは09年に森本貴幸(カターニア)が開幕戦でゴール→2節はベンチ入り不出場→3節にゴールがあるが、開幕戦から2試合連続弾は長友が初めてだ。

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2013年9月3日のニュース