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本田 今夏ミラン入り完全消滅…カカー獲得で補強は終結

[ 2013年9月3日 06:00 ]

練習を前に談笑する本田(右)と岡崎

 日本代表MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)の今夏のACミラン移籍がなくなった。移籍期限となった2日、ACミランのアドリアーノ・ガリアーニ副会長が補強の終結を宣言したもの。本田はCSKAとの契約が満了する1月に移籍することになる。6日のグアテマラ戦、10日のガーナ戦の日本代表合宿が大阪府内でスタートし、本田は精力的に練習メニューをこなした。

 本田が熱望していた、今夏のACミラン入りは消滅した。移籍最終日の2日のガゼッタ・デロ・スポルト紙(電子版)で、ACミランのガリアーニ副会長は「選手獲得に関して、我々の移籍期間は終了した」と、同日に発表されたレアル・マドリードからの元ブラジル代表FWカカーの加入で“打ち止め”を宣言した。

 CSKAモスクワとの契約が12月で切れる本田は、7月にACミランと来年1月から年俸250万ユーロ(約3億2500万円)の4年契約に合意。今夏に前倒しで移籍できるかどうかはクラブ間交渉次第となり、ACミラン側は粘り強く交渉していたが、CSKA側は最後まで首を縦に振らなかった。CSKAのギネル会長は8月に「本田は売らない。500万ユーロ(約6億5000万円)でも1000万ユーロ(約13億円)でもだ。敬意を欠いた態度は許さない」とACミラン側の交渉を批判。本田がスポニチ本紙などに「凄くメンツを重んじるのがロシア人のメンタリティーにある。それを傷つけるとね」と話していた不安が的中する形となった。

 ACミランは本田の“代役”にカカーを獲得した。契約期間は2年。09年以来の復帰で、4年前にRマドリードに移籍した際の移籍金は6800万ユーロ(当時約92億円)だったが、今回はゼロ。年俸はRマドリードでの1000万ユーロ(約13億円)から400万ユーロ(約5億2000万円)に大幅減となったが、カカーは「戻れてうれしい」と古巣復帰を喜んだ。2日付のコリエレ・デロ・スポルト紙は「(カカーの加入で)本田の扱いに見直しの必要が出てくるかもしれない」と本田の契約に影響が出る可能性を報じる一方、同日のイタリアの衛星テレビ局スカイ・イタリアは「空き番号の背番号10は1月に本田に渡されることが確約された」と伝えた。

 本田はこの日、日本代表合宿に参加。大迫、工藤ら代表経験の少ない若手に積極的に声を掛けた。レベルアップをするために「良いサッカーをし続ける」という本田は移籍問題の最中でも目の前のサッカーに集中していた。

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2013年9月3日のニュース