ソウルで南北サッカー戦　北朝鮮にも声援

　サッカーの東アジア・カップで２１日、韓国と北朝鮮の女子が対決した。ソウルでの南北対戦は２００９年４月の男子の試合以来。観客席では、青色のプラカードを使って朝鮮半島の人文字を描いた応援団が、北朝鮮チームにも声援を送った。

　一方、主催者は同じデザインの「統一旗」の会場への持ち込みを禁じ、南北統一を訴える文言を書いた横断幕も撤去が命じられた。

　応援団は南北交流を政府に求める「南北共同宣言実践南側委員会」の約１００人。メンバーの張松会さん（３４）は「南北がサッカーで一つになったのを久しぶりに見て感動的だ。勝敗にはこだわらないが、韓国チームは皆が応援しているから、北も応援しないと」と話した。

　会場では厳重な荷物検査で統一旗の手旗は没収されたが、隠して持ち込んだ人が小旗を振った。

　試合は北朝鮮が２―１で逆転勝ち。北朝鮮のキム・グァンミン監督は記者会見で、北朝鮮では金正恩第１書記が女子サッカーに格別の愛情と配慮をかけており、選手はこれに応えるため一生懸命練習していると話した。（共同）