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快勝発進なでしこニューヒロイン!中島依美初ゴール

[ 2013年7月21日 06:00 ]

<日本・中国>後半、大儀見からのパスを受けた中島がゴールを決める

東アジア杯 日本2―0中国

(7月20日 ソウルW杯)
 なでしこジャパンは開幕戦で中国と対戦。2―0で勝ち、3連覇へ向けて白星スタートを切った。1―0の後半12分にMF中島依美(22=INAC神戸)が国際Aマッチ6試合目にして、初ゴールを挙げて勝負を決めた。15年W杯カナダ大会へ向けて、新戦力が出現した。なでしこジャパンは25日には北朝鮮戦に臨む。

 相手GKが一歩も動けなかった。1―0の後半12分、中島は右サイドから中央へと走ると、大儀見からパスを受けた。巧みなステップでDFをかわし、左足でシュート。豪快に突き刺した。「狙える距離だった。選ばれたからには結果を残そうと思っていた」。国際Aマッチ6試合目での初ゴールに白い歯がこぼれた。

 早い時間帯に出番はやってきた。前半36分、安藤に代わって右MFに入った。「いつ出てもいい準備はしていた」。佐々木監督からは「思い切り仕掛けてシュートを狙え」と送り出され、勝負を決める値千金のゴールを決めた。

 2人の先輩に刺激を受けてきた。一人は同じINAC神戸に所属する澤穂希(34)。「(澤さんは)世界の中でも凄い、憧れの選手。同じチームでできているのは光栄なこと。近くで見て成長できるようにお手本にしています」。技術、メンタル全ての面で参考にしてきた。渡韓前には澤から「せっかくのチャンスだから頑張って。テレビの前で応援している」と激励された。もう一人はフランクフルトのMF乾貴士(25)。同じ滋賀・野洲高出身の2年先輩は、実家も自転車で数分の距離にある身近な存在。常に海外で活躍する姿を刺激にレベルアップを目指し、この日のゴールにつなげた。

 目指すものは、3連勝での大会3連覇。もちろん、その先には15年のW杯がある。日本が優勝した11年W杯ドイツ大会。直前の米国との親善試合で国際Aマッチ初出場を果たしたが、本大会はメンバーから外れた。「悔しい気持ちはありましたけど、いい意味でまだ先があると思っていました」。その“先”とは連覇が懸かるカナダ大会。目標の舞台に立つため、まずは大きな一歩を踏み出した。

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2013年7月21日のニュース