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守護神の座狙う西川 川島いぬ間に下克上だ!!

[ 2013年7月21日 06:00 ]

練習で素早い反応を見せる西川

東アジア杯 日本―中国

(7月21日 ソウルW杯)
 男子のサッカー日本代表は21日、ソウルW杯競技場で東アジア杯初戦の中国戦に臨む。試合前日の20日は、北朝鮮との国境近い坡州(パジュ)で練習を行い、代表常連のGK西川周作(27=広島)が精力的にアルベルト・ザッケローニ監督(60)にアピールした。代表生き残りを懸けた今大会で活躍し、川島永嗣(30=スタンダール・リエージュ)が定着する正GKの座を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 ザックジャパンが練習を開始した午後5時すぎ。降りしきる雨はやむどころか、さらに激しさを増していた。そんな悪天候の中でもザックジャパン発足以来、常に招集メンバーに名を連ねる西川は元気に声を張り上げ、同僚を叱咤(しった)した。14年W杯への新戦力発掘がテーマとなる東アジア杯に向けては「なかなかチャンスがない中で、試合に出たい気持ちは強いです」ときっぱり。昨季のJ王者・広島の絶対的な守護神は、昨年2月24日のアイスランド戦以来となる自身9戦目となる代表戦に並々ならぬ闘志を燃やした。

 代表の正GKは10年W杯南アフリカ大会以来、常に川島がゴールマウスを守り続けている。西川は川島が不在だったときのみ起用されてきただけに、欧州組不在の今大会は、自らの実力を示す絶好の機会と捉えている。

 その実力に疑いの余地はない。U―23代表として北京五輪に出場。今季はACLにも出場し国際経験を積んだ。リーグ戦は16試合に出場し10失点。1試合平均は0・63点と、国内トップの防御率を誇っている。川島はトリノへの移籍話が浮上するなど、来季は不透明な状況に加え、コンフェデ杯で日本代表は3試合9失点。守備の立て直しが急務となる中で、レギュラーの座を奪うチャンスが到来した。

 コンフェデ杯は出場なしに終わったが「大舞台でも自分もできるというイメージを持って(練習を)やっていた。自分も大舞台に立ちたい」と胸を張る。目指すはメンバー入りではなく、正守護神の座。「ラストチャンスだと思って、まずはアジアでしっかり結果を出したい」と意気込む西川の視界は良好だった。

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2013年7月21日のニュース