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香川 本田とのコンビに自信「意識してやれば、結果は出る」

[ 2013年6月4日 06:00 ]

巨大な日の丸を背にダッシュする(右手前から)香川、工藤ら日本イレブン

W杯アジア最終予選B組 日本―オーストラリア

(6月4日 埼玉)
 香川が空中戦を得意とするオーストラリアに地上戦で対抗する。決戦前日、ボール回しなどでリラックスした表情を見せた日本代表のキーマンは「チームは良い雰囲気。引き締まった感じだし。相手も素晴らしいし(ホームという)素晴らしい環境でできる。あした(4日)一丸となって頑張るだけです」と真っすぐなまなざしで決意を語った。

 相手の足元を見る――。この日のミーティングではザッケローニ監督から「相手のセンターバック2人はスピードがないから、そこを突け」と指示を受けた。先発が予想されるニール主将とオグネノフスキは、それぞれ35歳と34歳のベテラン。加えてニールは昨季末シドニーFCに在籍していたが、年が変わってからは試合出場がなく、現在は無所属のため調整で後れを取る可能性が高い。ともに身長は1メートル85を超え空中戦には絶対の自信を見せるが、香川らが俊敏性や速いパススピードで地上戦を展開すれば、必ずほころびは出てくる。

 本田とのコンビで崩す――。そろい踏みとなれば2月6日のラトビア戦以来、4試合ぶりだが「お互いに意識してやれば、結果は出ると思う。ポジションに縛られずに状況に応じたプレーをしていけば、W杯につながる」とコンビネーションに自信を見せた。

 左サイドでの先発が濃厚だが、トップ下の本田と流動的なポジションチェンジでチャンスを演出し、ゴールを狙う。得点すれば現在、国際Aマッチ通算13得点で並ぶ本田を超える。

 初めて自分の足で世界大会を引き寄せる――。前回の10年南アフリカ大会出場を決めた09年6月6日のウズベキスタン戦はメンバー外だった。08年北京五輪、07年のU―20W杯の出場を決めた時もピッチには立てなかった。大一番には日の丸や4日の日付を刻印したスパイクで臨む。決意の表れかと聞かれ「そうですね」と力強く答えた背番号10が、日本を歓喜に導く。

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