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「ブラジルに連れて行って」願いは届いた!青一色のスタンド熱狂

[ 2013年6月4日 22:17 ]

W杯出場権を懸けたオーストラリア戦を前に、盛り上がる日本サポーター=埼玉スタジアム

 「ブラジルに連れて行って」。サポーターの願いは届いた。サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)出場を決めた4日のアジア最終予選オーストラリア戦。エースがPKを決めると、選手は折り重なって喜びを爆発させ、サムライブルー一色に染まった埼玉スタジアム(さいたま市緑区)は歓喜に包まれた。

 1点リードされた終了間際。本田圭佑選手の左足から蹴り出されたボールがゴールネットを揺らした。6万人以上のサポーターの興奮は最高潮に。国を背負う緊張感に「真ん中に蹴って止められたら仕方ないなと思った」と開き直った本田選手。「(本大会では)優勝するつもりでやる」と言い切った。

 約10分前には先制点を奪われ、「あー」と悲鳴のような声が響き、頭を抱える人の姿も。それでも諦めることなく、サポーターらは「まだ10分ある」と太鼓や拍手で声援を送り続けた。

 決戦前、茨城県古河市の会社員中山謙一さん(34)は「歴史的な瞬間を日本で見たい」と興奮気味。福井県越前市の会社員帰山恵子さん(51)は「仕事を休んで応援に来た。ブラジルに連れて行って」と声を弾ませた。

 東京都心からの電車内には、オーストラリア代表ユニホームに身を包んだサポーターらの姿も。応援で来日した測量士の男性(54)は「日本は強いと聞いている。勝てればいいが」と話した。

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2013年6月4日のニュース