×

C大阪“元エース”大久保にやられた…2点差守れずドロー

[ 2013年5月12日 06:00 ]

2点差を追いつかれて川崎Fと引き分け、肩を落とすC大阪イレブン

J1第11節 C大阪2-2川崎F

(5月11日 等々力)
 “昨日の友”に、してやられた…。C大阪はアウェーで川崎Fと2―2で引き分けた。前半に2点を先行しながら、かつてのチームメート、大久保嘉人(30)にPKを含む2点を奪われ、2試合連続の引き分けと波に乗れない。

 降りしきる雨の中で、先輩の勇姿をただ見つめるしかなかった。2-0とC大阪リードで前半を折り返しながら、ラスト20分を切って戦況が大きく変わる。後半28分に大久保にPKで1点を返され、同38分には柿谷のパスミスから大ピンチ。ゴール前にこぼれたボールを再び大久保に決められると、同点弾の起点となってしまったエースはガックリと肩を落とした。

 「俺がパスを失敗したところから始まってしまったし反省しています。(6日の浦和戦を含めて)この2試合は仕事をしていないしチームに迷惑をかけてしまっている」

 かつてC大阪に所属し慕っていた先輩に浴びた2発。試合前には「嘉人さんと点の取り合いをしたい」と語っていたものの、2戦連続無得点に終わった自身とは対照的な活躍を見せつけられた。「どれだけ仲良くても、目の前で決められると悔しい。試合後も話してないです」。今でも親交が深いとはいえ、言葉を交わす気分にはどうしてもなれなかった。

 痛烈な“恩返し”を食らい、元チームメートのDF藤本も「やっぱり凄い選手だし、やりにくい」と脱帽するしかなかった。敵地でつかみかけた勝ち点3は、一転して「1」に変わった。これで2試合連続ドロー。このまま停滞を続ければ、悲願の初タイトルは遠のくばかりだ。

続きを表示

この記事のフォト

2013年5月12日のニュース