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横浜 開幕6連勝!俊輔“魔法の左”で先制&V弾演出

[ 2013年4月14日 06:00 ]

<横浜―川崎F>先制ゴールを決め、中村(中央)とタッチして喜ぶ横浜・富沢(左)

J1第6節 横浜2-1川崎F

(4月13日 日産ス)
 既に名人の境地に達しているようだった。6連勝に沸くイレブンの中で立役者の横浜MF中村俊輔(34)は満足顔で同僚をねぎらった。前半45分の富沢の先制弾、後半44分の端戸の勝ち越しゴール。この日の2得点は自身のCKが起点になった。「きょうみたいに苦しいゲームは、セット(プレー)で入ると大きい」。狙い通りの得点演出に喜びを隠せなかった。

 放ったCKは9本。そのすべてに中村なりの「狙い」がこめられていた。川崎Fはセットプレーの守備で、人に付くマンマークではなく、スペースを埋めるゾーンDFを採用した。「普通のFKでも(栗原)勇蔵が(競り合いに)勝っていた」ことを確認した中村は、この日4本目となった前半45分の右CKで揺さぶりをかけた。「相手はその場でジャンプするから、(ターゲットの選手が)走り込んで合わせれば」と高いボールを蹴った。狙いはズバリ。後ろから走り込んだ富沢が頭で合わせ先制弾が決まった。

 チームは今季、直接FKも合わせセットプレーで6得点をマークしている。時には直接蹴り込み、ある時は山なりの球で相手をかく乱。樋口監督も「大きな武器」と信頼を寄せるなか、経験豊富な中村は「1試合に最低5本はCK(の機会が)あるから状況に応じて蹴り分けている。その中で(相手のマークが外れる)ミスマッチが出てくる」と自信満々に胸を張った。中村を軸とした攻撃力が開幕6連勝を支えていることは、間違いない。

 ≪J1延べ6チーム目≫横浜が開幕戦から6連勝。J1のシーズン開幕から6連勝は04年磐田以来9年ぶりで、延べ6チーム目。90分内での6連勝は01年(8連勝)と04年(6連勝)の磐田に次いで延べ3チーム目だ。横浜の今季6試合の通算得点は19得点(4、5、2、3、3、2)。過去開幕6連勝した延べ5チームのうち、6試合時の通算得点は01年磐田の17得点が最多。横浜が歴代最強の得点力で白星街道をばく進中だ。

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