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金沢が50m弾!大宮 快勝でJ1最長に並ぶ17戦不敗

[ 2013年4月14日 06:00 ]

<C大阪・大宮>前半、先制ゴールを決めガッツポーズを見せる大宮・金沢(中央)

J1第6節 大宮2―1C大阪

(4月13日 長居)
 J1第6節は各地で7試合が行われ、大宮は敵地でC大阪と対戦し、MF金沢慎(29)の50メートル弾などで2―1で勝った。昨年9月から続く連続負けなしを、09年の鹿島に並ぶJリーグ最多の「17」に伸ばした。

 記録への重圧を見事に吹き飛ばした。1―1で迎えた後半40分。右サイドで渡辺のパスを受けたズラタンがボールをコントロールして左足でゴール左上へ突き刺した。ついに17試合負けなしで09年に鹿島がつくったJリーグ記録に並んだ。ベルデニック監督は「終わりよければすべてよし。退場者を出したのは残念だが、大宮は戦える集団だということを見せられた」と振り返る。記録についても「攻守に安定してプレーが向上したことがつながった。偶然ではない」と胸を張った。

 いきなり相手の度肝を抜いた。試合開始35秒、ハーフウエーライン付近でボールをカットした金沢が迷いなく右足を振り抜いた。「いい位置にボールコントロールできたし、GKが前に出ていたのが見えたので」GKの一瞬のすきを突いた約50メートルのシュートはGKの頭上を越す先制ゴール。ベテランらしいクレバーなプレーがチームに勢いを付けた。前半終了直前に柿谷に同点ゴールを決められ、後半はC大阪に何度も決定機をつくられた。19分には高橋がファウルを取られたことに異議を唱えて立て続けにイエローを出されて退場になったが、快進撃を支える守備が10人で守りきった。

 昨年は開幕6試合で11失点(1勝2分け3敗)だったが、今季は6試合で5失点。DF菊地が「全体をコンパクトにする意識は徹底されている」と言うように、最終ラインを高く保って相手にスペースを与えず、球を奪えば即座に前へ運ぶ戦術は乱れなかった。

 不敗記録は昨年9月1日の浦和との引き分けで始まった。次節20日、その時以来の「さいたまダービー」で新記録を狙う。ズラタンは「サポーターもダービーを待ちわびている。いいサッカーを見せたい」と力を込めた。満員のホームで金字塔を打ち立てる。

 ≪安定した連続不敗の大宮≫大宮が昨季24節の浦和戦から9勝8分け。09年鹿島のJ1連続試合不敗記録17(3~19節)に並ぶ歴代トップタイ記録となった。この日は前半1分に先制し、追いつかれるも後半40分に決勝弾と、相手に一度もリードを許さなかった。この17試合(1530分間)で大宮がリードされた時間は61分間で、今季は鹿島戦(3月30日)の21分間だけ。12勝5分けだった09年鹿島は、同時間帯が76分間あり、大宮はこれを上回る安定した連続不敗だ。

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2013年4月14日のニュース