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サッカー部にも「桐光・松井」 俊輔先輩の前で大活躍!

[ 2013年1月4日 06:00 ]

<佐賀商・桐光学園>チーム3点目のゴールを決めガッツポーズの桐光学園・松井

全国高校サッカー選手権3回戦 鵬翔3―0佐野日大

(1月3日 ニッパツ)
 3回戦8試合が行われ、優勝候補の桐光学園(神奈川)が、佐賀商(佐賀)に3―0で完勝し順当に8強入りした。同校OBの中村俊輔(34=横浜)が観戦に訪れる中、エースのMF松井修平(3年)が全3得点に絡む活躍。同校野球部には昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会新記録を樹立した松井裕樹投手(2年)が在籍しており、夏も冬も“桐光の松井”が全国の舞台を沸かせる。準々決勝4試合は5日に行われる。

 サッカーでも「桐光の松井」は輝いていた。前半21分のFW市森の先制点、同38分のMF菅本の追加点の起点となると、後半25分には自ら決めた。FW野路のシュートのこぼれ球に詰めダメ押し。「ごっつあんゴールですけど。きのう(2日の四日市中央工戦)は前の選手を追い越す動きがなかったが、きょうはあのポジションにいることができた」とわずか1日で課題を修正し、ゴールにつなげた。野球部の松井より1学年年長のため、接点は少ない。お互いを意識し合うことはほとんどないが、野球部もサッカー部も松井が大黒柱だ。

 先輩を手本にする。この日、観戦に訪れたOBの中村が在学中につけた10番を受け継ぐ松井は、背番号だけでなくプレーも見習う。「サイドチェンジの低くて速いボールなどは、まねしています」。Jリーグや天皇杯の試合映像を繰り返し見て、自分の物にしている。その憧れの存在が、試合前にロッカールームで全員に向けあいさつ。「短期決戦の中で、(前回準優勝の)四日市中央工との注目される試合に勝って、勢いに乗っている。その勢いで勝っていってほしいと言われました」。後継者として、燃えないわけがなかった。

 その中村を擁し、準優勝した96年度の75回大会以来、16大会ぶりに8強に進出した。中村は「素質の良い選手が多い。大学を経てプロになれる選手も6人ぐらいいるんじゃない。優勝してほしい」と高い評価を与えた。準々決勝では作陽と対戦する。松井は「守備をしっかりやって、終わったときに1点でも多く取っていればいい」。甲子園準々決勝で敗退した野球部も成し遂げられなかった全国制覇へ。サッカー部の松井が導く。

 ◆松井 修平(まつい・しゅうへい)1994年(平6)7月8日、神奈川県横浜市生まれの18歳。小1のとき、鷺沼SCでサッカーを始め、川崎FU―15でプレー。50メートル走6秒8。スパイクのサイズ25センチ。好きな選手は中村憲剛(川崎F)。好 きなチームはバルセロナ。同 大進学予定。1メートル70、60キロ。利き足は右。

 ▼佐賀商・相良監督 何とか辛抱して後半勝負に持ち込めればと思ってましたが、相手の力が一枚も二枚も上でした。それでも9年ぶりに出場し、2勝できた。出来すぎです。

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